おろち
私はおろち…
(2008/10/16)

「私はおろち…」
100年に一度深い眠りにつく少女。そして目覚めると人間界をさまよい続け、ただ人間たちの姿を見続ける。

ある嵐の晩、おろちは雨風を避けるために大きな屋敷に入る。そこには門前一草・理沙の幼い姉妹がいた。おろちはこの姉妹を見つめ続けることを決め、屋敷の新しいお手伝いになりすまし、門前家に入り込む。
しかしこの門前家にはおかしなことばかりだった。姉妹の母親・門前葵は銀幕の大女優として名を馳せた美しさを持つが、何かにいつも怯えていた。彼女は何故か一草にだけ厳しくあたる。そして「決して入るな」と言い渡された部屋からは時折、うめき声が聞こえてくるのだった。
実は門前家の美しい女たちは29歳でその美しさが醜く崩れていくという運命にあった。そしてこの部屋でうめき声を出し続けているのが葵の母であることをおろちは後に知ることになる。
屋敷を去ったおろちだったが肖像がの“瞳”になってさらに見続ける。そしてついに訪れる時間。美しかった葵は醜く崩れ始める。狂ったように彼女は酒を飲み、猛スピードで車を運転したため死にかける。しかしその危機を救ったのはおろちだった。しかし助けた際の大量出血が原因でおろちは予定より早く眠りにつくことになる。
眠りから覚めたおろちは新宿の流し夫婦に拾われ、“佳子”という名をつけられていた。20年間彼女は眠り続けていたのだ。そして300万円という大金でおろちを身請けしたいという女が現れる。それは成長した門前理沙だった。彼女はおろちに母・葵そっくりに成長し、女優となった一草の身の回りの世話を命じる。
再び門前家に入ることになったおろち。しかしそこには葵の姿はない。やがて彼女は禁断の部屋に手をかける。中には醜く変わり果てた葵がいた。死の間際、葵が理沙に衝撃の真実を告げるのだった。



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