ドリーム☆アゲイン
[第1話]
10/13放送

06年8月。東京ドームでの巨人×広島戦。9回裏、巨人サヨナラのチャンスに、小木駿介(反町隆史)が代打を告げられる。巨人の満塁男と異名を取るホームランバッターだった彼は、肩の故障で戦線を一時離脱。復帰後、初の打席だった。だが、期待空しく、三球三振。この時再び肩を故障して二軍落ちし、シーズン終了後に球団から解雇を告げられる。

1年後。駿介は建設会社のサラリーマンとして働いていた。取引先に出向いた彼は、スウィングを見せろと言われて困惑。その帰り道、少年野球をしていた子供に応援の言葉を掛けられ、笑顔を見せる。駿介の心の中で、何かが動き始めていた。

その夜、婚約者の颯乙(加藤あい)と会った駿介は現役復帰するために巨人のプロテストを受けたいから、結婚を待ってほしいと告げる。颯乙は猛反発し、二人はケンカ別れ。一人になった駿介はペアリングを川に投げ捨てる。とその時、駿介の頭上に落雷が──。

目を覚ました駿介は東京ドームにいた。そこに、田中(児玉清)という男が現れ、駿介は死んだと告げられる。天国からの案内人だという彼によると、天国の入り口は故人にとって最も思い出深い場所にあるらしい。駿介は自分が死んだなどと突然告げられても、信じることができない。

二人が天国に向かうと、田中のもとにエラーの報告が届く。実は駿介は命が助かるはずで、死ぬ運命だったのはよく似た名前の別人だったのだ。怒った駿介はすぐに自分を現世に戻せと訴えるが、既に死から1カ月が経過していて、遺体は火葬されていた。田中は天国側のミスなのだから特例として、自分の一存で駿介を現世に戻すと言う。他の人間の体を借りて、そこに魂を宿すというのだ。

二人は数十人の候補者を見て回るが、駿介の納得が行く相手がいないまま、時間切れが近付き、深く考える間もなくファンド会社の若き社長である朝日奈に乗り移ることにする。ファンド会社が何をするところなのかも知らないまま、彼の会社に出社した駿介は部下の百子(青田典子)や熊田(三宅弘城)に投資の判断を尋ねられるが、何を言われているのかチンプンカンプン。全て任せると言って早退し、その場から逃げる。

駿介が朝日奈の家に帰ると、家政婦の加代(瀬川瑛子)に出迎えられた。駿介から敬語で話しかけられた加代は、何ごとかと驚く。どうやら朝日奈は人を人とも思わないほど、性格が悪い人間らしい。

球界復帰を目指す駿介は、鏡に映った朝日奈の弛んだ体を見てがっかりし、トレーニングに出掛けた。すると、雛(志田未来)という少女に声を掛けられる。彼女はかつて朝日奈がある女性に生ませた子供だった。母親を5年前に亡くし、施設で育てられていた雛だったが、貧乏暮らしに飽きたから朝日奈に面倒を見てもらいたいというのだ。だが、駿介は朝日奈の家にまでやってきた雛のことをむげに追い返す。

その後、駿介が自分の墓に行くと、そこには颯乙の姿が。駿介の現役復帰の夢を応援してあげられなかったことを後悔する颯乙は、今でも彼の死を受け止められないでいるようだった。そんな颯乙の様子を見た駿介は自分はもちろん、彼女のためにも再びプロ野球選手になろうと決意する。

駿介が朝日奈の家に戻ると、雛がいた。駿介は金ならいくらでも出すが、面倒は見ないと宣言。その理由を聞かれて、プロ野球に入るからだと答え、雛は馬鹿にしているのかと憤慨する。

その後、駿介は生前に書いたように装った颯乙宛ての手紙を自分の墓前に置く。手紙には自分にもしものことがあった時には、この男を頼れと書き、朝日奈の名刺を同封した。そして、かつてのコーチだった健造(渡辺哲)のもとを訪ね、テストしてほしいと頼むが、金持ちの道楽になど付き合えないと突き放される。

そんな中、朝日奈を訴えている相手側の弁護士が会社にやってくる。その一人は颯乙だった。彼女は必ずや朝日奈を失脚させると宣言し、駿介からの手紙に同封されていた名刺を突き返す。
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12/01 第8話


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11/17 第6話


11/10 第5話


11/03 第4話


10/27 第3話


10/20 第2話


10/13 第1話

キャスト
小木駿介/朝日奈孝也 / 反町隆史(そりまちたかし)
「巨人の満塁男」と異名を取るプロ野球選手・駿介は肩を故障して二軍落ち。シーズン終了後、球団から解雇を告げられる。1年後に現役復帰を決意した矢先、不慮の事故で他界。冷徹なファンド会社社長・朝日奈の体を借りて現世に戻り、球界復帰を目指す。会社の経営のことなどまるで分からない上に、朝日奈の娘だという少女まで現れて悪戦苦闘。さらに、かつての婚約者が朝日奈を訴えている相手側の弁護をしている宿敵だと分かる。冷淡な朝日奈とは一変した情に厚い仕事ぶりをし、部下たちから不審に思われる。
二ノ宮颯乙 / 加藤あい(かとうあい)
正義感の強い新米弁護士。駿介と交際していたが、球界復帰を決意した彼とは婚約破棄となってしまう。駿介を亡くしたショックを忘れるために、仕事に没頭。駿介が魂を宿らせているファンド会社の社長、朝日奈を訴えている相手の弁護を担当している。プロ野球選手を目指すという朝日奈のスウィングを見て、駿介と全く同じことを知って動揺。朝日奈の態度もガラリと変わり、次第に彼に心ひかれていく。
藤本雛 / 志田未来(しだみらい)
自分の母親に朝日奈が生ませた子供だと主張する女子中学生。施設で育てられていたが、朝日奈に金をせびりにやってきた。大人をモノともしない口振りで、朝日奈に接する。初めは彼の金だけが目当てだったが、次第に父親として慕うようになっていく。
田中 / 児玉清(こだまきよし)
天国省の役人。死んでしまった人間を天国に案内する役目を務めている。ふだんは冷静沈着だが、時に人間味ある一面も。天国省のミスで死んでしまった駿介を救うべく、彼の魂を朝日奈の体に宿らせることを独断で決定。下界に戻った駿介を温かく見守っている。
牛山百子 / 青田典子(あおたのりこ)
朝日奈ファンドのアナリスト。駿介が乗り移っているとは知らず、朝日奈の変貌ぶりに驚いている。
中田加代 / 瀬川瑛子(せがわえいこ)
朝日奈に雇われている家政婦。
韓流ドラマ好き。朝日奈に対しても遠慮することなく、何でもズバズバと言う。雛のことを可愛がっている。
前田健造 / 渡辺哲(わたなべてつ)
現役時代の駿介が慕っていた巨人軍のトレーニングコーチ。
朝日奈に乗り移った駿介がプロ野球選手になりたいと言ってきて、初めは相手にしなかったが、テストをしてやることに。朝日奈の金を狙ってのことだったが、彼の中に駿介と重なる部分を見い出し、本気でコーチするようになる。
菱沼司 / 須賀貴匡(すがたかまさ)
父親の法律事務所に勤める敏腕弁護士。後輩の颯乙に秘かにひかれていて、彼女を優しく見守っている。朝日奈を陥れようと、隠し子のことを週刊誌にリーク。そのことが颯乙にも知れてしまい、反発される。

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