ハチミツとクローバー
[第5話]
02/05放送

あれから1年過ぎた――そう、はぐみ(成海璃子)から。
真山(向井理)は事務所に就職し、森田(成宮寛貴)はその才能を開花させるためにニューヨークへ旅立った。陶芸の勉強を続けるため、大学院に進んだあゆみ(原田夏希)、そして森田との約束を胸に絵を描き続けるはぐみ(成海璃子)。でも、裕太(生田斗真)だけはあの日のままだった。何をしたいのかも見出せず、はぐみとの仲も縮められず、相変わらず煮え切らない状態でいる。
そんなある日、祐太の父・稼頭男(橋本じゅん)が突然、トラックに乗ってやってきた。母の夢である「家」を購入して引っ越すらしい。
「家にある裕太の荷物を持ってきたから、“いる”物と“いらない”物に分けてほしい」と、いう。
実は、稼頭男は裕太の実父ではなかった。裕太の母の父が亡き後、再婚した相手だったのだ。祐太は稼頭男が苦手だった。実家から遠い、この美大を選んだ理由は稼頭男から離れたかっただけなのだ。
いつもマイペースでガンガン行動する稼頭男。今回、祐太の荷物整理は口実で、実は母親とちょっとしたすれ違いを感じて、裕太の家にころがりこんできたらしいのだ。最近、笑ってくれない母親の笑顔を獲得するために、裕太とはぐみは稼頭男の手伝いをするようになる。

一方、あゆみは真山から頼まれた事務所の仕事で、原田理花(瀬戸朝香)と対面する。「真山と原田の間には、自分が立ち入れない世界があること」と気づいたあゆみは、今度こそ真山を諦めることを決るのだった…。

一方、アメリカでは、森田が自分の才能を開花させていた。美術館で作業をしていると、久々に心を奮わせる「絵」と出会う。あの日、はぐみの「絵」を見たとき以来の感動だった。「誰が描いたんだ!? 」森田が絵につけられた札に目をやると…そこには「HAGUMI HANAOKA」と書かれていた。はぐみが美術展に出展し授賞したことを知る。その絵を見た森田は感動を抑えきれずに…。

稼頭男は嵐のように去っていった…お礼のすき焼きを残して。
裕太、真山、はぐみ、あゆみは、誰がすきやきを食べるか決めるために、恒例の「ダルマさん転んだ」をはじめる。鬼は、毎度のごとく裕太だった。

「ダルマさんが…転んだ!」

裕太が振り返ると、そこには森田が立っていた…。

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キャスト
花本はぐみ / 成海璃子(なるみりこ)
油絵科に所属する18歳。あだ名で『はぐちゃん』などと呼ばれている。はぐみは花本修司の親戚。はぐみの父親が修司の従兄弟なのだ。
ズバ抜けた芸術の才能を持ち、世間から注目を浴びる。しかし、はぐみの外見や言動は決して大学生には見えない子供っぽさ。
さらに加えて、臆病で人見知りな性格を持つ為、竹本らと出会うまで本当の友達という存在が出来たことがなかった。
天才であるが故に修司や竹本等以外からは敬遠されがちで、日々心の奥に孤独を抱えている…。
竹本祐太 / 生田斗真(いくたとうま)
建築科の19歳。周りからは竹本と呼ばれている。はぐみと並ぶこのストーリーの主人公。
母子家庭の環境で育ち、母の面倒を見る事に精を出していたが、母が再婚することになり生きがいをなくしてしまう。
生きる目標を失ってしまった祐太だが、手先が器用だった事が幸いし、美術大学に入学することに…。
素直で、且つ真面目な性格を持つ為、年上の人からは可愛がられる存在ではあるが、超が付く程の世渡り下手。
はぐみとの初対面の際、はぐみに一目惚れするが、当初は祐太自身もその感情に気付いていなかった。

大学卒業が近付いても自らの生きる道を見付けられず、自分が何をしたいのか悩み苦しむのであった…。
森田忍 / 成宮寛貴(なりみやひろき)
彫刻科を8年在籍後に卒業。その後、日本画科3年として再入学を果たす。
現在24歳で通称は森田さん。竹本や真山の先輩にあたるが、竹本と同様に森田もはぐみに一目惚れしてしまうのであった。
美術、CG、映画に歌唱力等あらゆる才能を持っているが、長期間学校を休んだり、単位数が足りなかったり、卒業制作に間に合わなかったりして留年を続けていた。
彼もまた周りの人間には理解し難い、天才と呼ばれるべき人物なのである。
女の子には割とモテるが他人の言葉に耳を貸さない故、彼女はなかなか出来ない。もちろんはぐみにも自分の気持ちを素直に伝えることは出来ず…。
原田理花 / 瀬戸朝香(せとあさか)
原田デザインの経営者である、通称リカさん。美人だが無愛想な性格が災いしなかなか取っ付きにくい。
建築デザイナーとしては、支持するファンも多いが、過去に自分の過失で自分の夫を事故死させた事を悔い、自分を責める毎日ながらも、残された事務所を一人で切り盛りしている。
理花自身も夫をなくした事故により左半身に深い傷を負い、後遺症から移動には杖を手放せない。
修司や真山の優しさを理解しつつも、自分が彼らを傷付けてしまう事を知って距離を置こうとするのであった…。
真山巧 / 向井理(むかいおさむ)
山田あゆみ / 原田夏希(はらだなつき)
勅使河原美和子 / 滝沢沙織(たきざわさおり)
野宮匠 / 柏原崇(かしわばらたかし)
山田大五郎 / 泉谷しげる(いずみやしげる)

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