働きマン
[第3話]
10/24放送

松方弘子(菅野美穂)は、大学生を対象にした就職セミナーで講演をし、新人の初々しさを思い出していた。しかし、同じ新人でも田中邦夫(速水もこみち)は自信過剰で生意気だ。そんな田中の指導係になった弘子は、原稿をチェックし、書きなおさせようとするが、田中は「新入りとかそういう考え方は古い」と言い、飲み会だからと先に帰ってしまう。これではさすがの弘子も手におえない。

弘子が恋人の山城新二(吉沢悠)と飲もうとすると、そこでは田中が仲間と一緒に飲んでいた。田中はもともとファッション誌希望であるため、自分が勝負をするのはファッション誌という場であって、やりたくないことに力を注ぎたくないと話していた。

そんな中、小林明久(荒川良々)の出した企画が通った。それは “ホリメグ” ことグラビアアイドル・堀田めぐみ(小松彩夏)のインタビュー付きグラビアだ。そこで田中の出した企画案はあっけなくボツにされる。田中は週刊JDAIとは読者層もテイストも違う企画案を出したのだった。「やりたいことばかりが仕事じゃない」と弘子は言うが、「趣味を仕事にしてる人だっている」と田中は反発する。

しかし、そのグラビア撮影の当日、小林がインフルエンザで高熱を出しダウンしてしまった。小林は這ってでもいくというが、困ったデスクの成田(沢村一樹)は休めと命令し、田中を代打に指名する。流れで、指導係である弘子も仕方なく一緒にグラビア撮影に立ち会うことになる。

インタビューは弘子を中心に行い、田中がそれを書き起こした。が、どうでもいい話が多かったからとかなりカットした原稿をあげてきた彼に、弘子は、小林の企画に従ってやり直すように指示する。ところが、田中は 「こんな持ち上げ記事書いて、何が面白いんですかね」とうんざりしたようにいう。「あなたが面白いんじゃなくて、読者が面白けばいいの!」と弘子は言うが、田中は『JIDAI』 は暇つぶし雑誌だし、中身は新聞の後追いなどくだらない記事ばかりだと並べ立てた。さすがに怒りがこみあげてきた弘子だが、あまりにバカバカしくて本気で怒る気にもならない。

その夜、現行の書き直しで編集部にいた田中は、“ホリメグの出生の秘密を売る” というタレコミの電話を受ける。最初はガセだと思っていたが、ちょうどやってきた菅原(津田寛治)にタレコミの信憑性について尋ねる。すると、98%信用できないという答えがかえってきて、「やっぱり」と編集部を出ていく。
が、その後、飲みに行ったバーで、堀田めぐみには異母姉妹がおり、しかも、その父親が超有名人という話を耳にする。

翌日、編集部に田中の姿はなかった。頭にきた弘子は自分で田中の仕事の分をこなし始める。
一方、田中はタレコミ電話のネタ元に会い、話をきいていた。ホリメグの父親はロック界の大物で、証拠写真もあるのだという。ヘタなスクープではなく、カッコいいグラビアにしたらイケてる! と判断した田中はひとりで動き始める。

その夜、弘子が新二に田中のことをグチっていると、新二は少し田中の気持ちがわかるといった。社会のたいていの人は自分のやりたい仕事ができていない。でも、弘子はやりたくない仕事をやりながらも、やりたい仕事もきちんとできていると。だから、田中も一つ「これだ」というきっかけができたら、エンジンがかかるだろう。だから、諦めないでつきあってやればとアドバイスする。
その帰り道、弘子は田中が交差点を走っていくのを見た。「行って来いよ」という新二に背中をおされ、弘子は編集部へと向かう。すると、田中は一心不乱にデスクにむかっていた。

翌朝、田中は成田に特集グラビアの企画書を提出し、ゴシップ記事を今までにない切り口でやりたいと熱っぽく語る。が、成田はあっさりボツにする。スクープならば一流クリエーターを使う必要がないと。そんな成田に「リスキーなことをやっていかなきゃ!」と食ってかかる田中だったが、そんなとき、菅原が「その妹というのはリナという名前じゃないのか」と声をかける。リナというのは自称・ホリメグの妹だとあちこちで吹聴しており、それは芸能担当なら誰でも知っていることだという。それでも信じようとする田中に、弘子は「目の前の仕事もできないおまえが、リスキーなことやれだのいうなんて100年早い!」と怒鳴る。すると、成田は「よかったな。怒られて。愛情がなきゃできないことだぞ」とつぶやく。

編集長にも「怒っていいんだよ」と言われた弘子だったが、田中のもとに謝りにいく。と、田中は珍しく素直な気持ちを弘子に語った。そんな田中に「これからビシビシいくよ。覚悟してな」と言い、その場を去る。
田中もまだ芽は出ていないが、働きマンなのかもしれないと弘子は思うのだった。
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キャスト
松方弘子(まつかたひろこ) / 菅野美穂(かんのみほ)
大手出版社・豪胆社内にある週刊 『JIDAI』 の編集もの部員。
何事にも積極的で責任感も強く、中途半端が嫌い。一度仕事モードに入ると、“寝食恋愛・衣飾衛生”の観念が消失し、恋人・新二とのデートをすっぽかすほど仕事に没頭する。その、男顔負けのたくましい仕事ぶりから、女でありながら「働きマン」と呼ばれている。
強気の発言も多く、敵をつくりやすいが、仕事に対する情熱は人一倍強い。目標は「世界中に売れる雑誌をつくること」と「そのために30歳までに編集長になること」。好物は納豆巻き。
田中邦夫(たなかくにお) / 速水もこみち(はやみもこみち)
週刊 『JIDAI』 の新人編集者。入社1年目。
「仕事だけの人生なんか」と仕事を重視せず、「やりたいことをのんびりと」「夜は仕事をしない主義」など、徹底して個人主義を貫く構えを見せる男。もともと、ファッション誌志望のため、『JIDAI』の仕事は適当にこなしていればいいと考えている。
指導係の弘子と、なにかとぶつかることが多い。

成田君男(なりたきみお) / 沢村一樹(さわむらいっき)
週刊 『JIDAI』 編集部のデスク。弘子の直属の上司。
激務な週刊誌デスクでありながら、「踏み越えず」「適度に」「余裕を持って」を実行できる、生き方上手な大人の編集者。部下の仕事状況を常に把握し、冷静に指示を出している。梅宮編集長の片腕的な存在。

渚マユ(なぎさまゆ) / 平山あや(ひらやまあや)
週刊 『JIDAI』 編集部員。編集は2年目。
夢は、大好きな作家の小説を世に送り出すこと。弘子の「働きマン」としての姿を尊敬していて、いつかは自分も弘子のようになりたいと思っているが、『JIDAI』ではまだまだ駆け出し扱いで、きちんとした担当を任されていない。
色気のないことが悩み。

荒木雅美(あらきまさみ) / 佐田真由美(さだまゆみ)
歯科衛生士で、弘子の大学時代からの親友。
その美貌とフェロモンから恋人が途切れたことがないどころか、常に複数キープしている。
弘子が何でも話せる唯一の相手で、よきアドバイザー。
山城新二(やましろしんじ) / 吉沢悠(よしざわゆう)
弘子の4年越しの恋人。大手ゼネコン会社の社員。
優しく真面目な性格。現在はマンション建築の現場監督をしているが、本来やりたかった仕事とは違うため、行き詰まりを感じ始めている。それがやがて、弘子との関係にも影響していく……。
梅宮龍彦(うめみやたつひこ) / 伊武雅刀(いぶまさとう)
週刊『JIDAI』の編集長。
肝心なときになると、どこからともなく現われ、頼りになる一言をいう。
過去に有名な仕事をいくつも残している。「上からは叩かれ下からは突き上げられてしんどい」とこぼしながらも、編集長を続けているのは、単に「楽しいから」と言い切る、元祖・働きマン。

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