働きマン
[第6話]
11/14放送

松方弘子(菅野美穂)と渚マユ(平山あや)は、予約半年待ちだというカリスマ占い師のブルボンヌ緋魅子(假屋崎省吾)のところに「男の占い」企画の取材に行った。すると、弘子は「仕事仕事って、プライベートまで犠牲にしすぎね」「近いうちに人生の転機を迎えるわ」と予言された。

一方、弘子の恋人・山城新二(吉沢悠)は悩んでいた。大きな橋を造りたいという夢があるものの、毎日、現場でのクレーム処理に追われていた。そんなとき、本社に異動という話が持ち上がった。

弘子の『都心のマンション事情』という企画が通った。しかし、弘子はこの他に5本の担当企画を抱えていたため、梅宮編集長(伊武雅刀)はオーバーワークだからと、この企画を田中(速水もこみち)に任せるように指示した。それを見た田中は、作る側の取材もしたほうがいいんじゃないかと提案。取材先をどうしようと思っていると、みんなは新二に頼んだらどうかという。
しかし、取材はOKとなり、マンション建設現場を取材できることになった。心配になった弘子は一緒に現場へ行くが、新二と会うのも久しぶりのため、「仕事絡みって…」と一瞬、気まずい雰囲気になる。

二人きりになったとき、新二から本社勤務に戻れそうで、夢だった橋が作れるかもしれないと報告され、自分のことのように嬉しく思った弘子はお祝いをすることを約束した。その時、弘子に電話が入り、一人で現場を離れることになる。
それを見送る新二に、田中は「松方さんて前からあんな感じなんですか? 心広いんですね」と声をかける。

新二の異動を友人の雅美(佐田真由美)に伝えると、「異動は男の人生の転機」だからと結婚を意識するようなことを言われ、弘子はプルボンヌにも同じように言われたと思い出す。

その夜、弘子は自宅で新二の好きなビーフシチューを作りながら、持ち返った仕事を必死で片付けようとしていた。ところが、翌朝、寒さに震えて目覚めた弘子は、なんと38度4分の熱を出してしまった。それでも、その夜の新二との約束のために、すべてを午後8時までに終わらせようと頑張り、新二にメールを送る。
しかし、新二の異動先は新プロジェクトではなく、営業部だった。

フラフラになりながら、仕事を終わらせると、新二から「行けなくなった」というメールが入っていた。それを知ったとたん、弘子は倒れてしまう。それに気づいた田中が病院に連れていき、車で送ってやる。そんな田中に弘子は「マンションの記事、意外とイケてたよ。ありがとね」と伝える。

翌朝、目が覚めると、部屋に新二がいた。「昨日はごめん、また仕切り直しさせてね」という弘子に、新二は「なんでそんなに頑張るんだよ。甘えなさすぎだよ。別に弘子がいなくたって雑誌は出るだろう」という。弘子は驚き、「新二だって頑張ってるじゃない」というが、新二は「無理してるだけだ。何もやれてない」とつぶやく。そして、異動先が営業部であったことをつけたしのように言い、部屋を出て行った。

弘子が出社すると、みんなが早出してゲラチェックをしてくれていた。田中がデスクに連絡をしてくれ、デスクからみんなに伝わったのだ。弘子がみんながチェックしてくれたゲラを見ていると、梅宮がやってきて「支えてくれるやつがいるというのはいいもんだな」と言った。田中は弘子にマンション事情のゲラを渡し、「最後の文章は松方さんが締めてください」とゲラを渡した。

新二は現場で『JIDAI』の弘子の記事を読むと、弘子に電話をかけた。そして、「ここでの仕事もちゃんと意味があったのに、やりたいことやれてないとかそんなことばっかりだった。今、めちゃくちゃ後悔してる。次の仕事、好きになれるかわからないけど、もう二度とこんな後悔だけはしたくない。ヒロ、ありがとう」と一気に伝えた。

弘子は思うのだった。終わってしまったことを悔やんでも、もう遅い。でも、後悔するような生き方をしたことに気づかないで過ごすよりずっといい。そこから、また、新しいスタートを切ることができるのだから、と。
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キャスト
松方弘子(まつかたひろこ) / 菅野美穂(かんのみほ)
大手出版社・豪胆社内にある週刊 『JIDAI』 の編集もの部員。
何事にも積極的で責任感も強く、中途半端が嫌い。一度仕事モードに入ると、“寝食恋愛・衣飾衛生”の観念が消失し、恋人・新二とのデートをすっぽかすほど仕事に没頭する。その、男顔負けのたくましい仕事ぶりから、女でありながら「働きマン」と呼ばれている。
強気の発言も多く、敵をつくりやすいが、仕事に対する情熱は人一倍強い。目標は「世界中に売れる雑誌をつくること」と「そのために30歳までに編集長になること」。好物は納豆巻き。
田中邦夫(たなかくにお) / 速水もこみち(はやみもこみち)
週刊 『JIDAI』 の新人編集者。入社1年目。
「仕事だけの人生なんか」と仕事を重視せず、「やりたいことをのんびりと」「夜は仕事をしない主義」など、徹底して個人主義を貫く構えを見せる男。もともと、ファッション誌志望のため、『JIDAI』の仕事は適当にこなしていればいいと考えている。
指導係の弘子と、なにかとぶつかることが多い。

成田君男(なりたきみお) / 沢村一樹(さわむらいっき)
週刊 『JIDAI』 編集部のデスク。弘子の直属の上司。
激務な週刊誌デスクでありながら、「踏み越えず」「適度に」「余裕を持って」を実行できる、生き方上手な大人の編集者。部下の仕事状況を常に把握し、冷静に指示を出している。梅宮編集長の片腕的な存在。

渚マユ(なぎさまゆ) / 平山あや(ひらやまあや)
週刊 『JIDAI』 編集部員。編集は2年目。
夢は、大好きな作家の小説を世に送り出すこと。弘子の「働きマン」としての姿を尊敬していて、いつかは自分も弘子のようになりたいと思っているが、『JIDAI』ではまだまだ駆け出し扱いで、きちんとした担当を任されていない。
色気のないことが悩み。

荒木雅美(あらきまさみ) / 佐田真由美(さだまゆみ)
歯科衛生士で、弘子の大学時代からの親友。
その美貌とフェロモンから恋人が途切れたことがないどころか、常に複数キープしている。
弘子が何でも話せる唯一の相手で、よきアドバイザー。
山城新二(やましろしんじ) / 吉沢悠(よしざわゆう)
弘子の4年越しの恋人。大手ゼネコン会社の社員。
優しく真面目な性格。現在はマンション建築の現場監督をしているが、本来やりたかった仕事とは違うため、行き詰まりを感じ始めている。それがやがて、弘子との関係にも影響していく……。
梅宮龍彦(うめみやたつひこ) / 伊武雅刀(いぶまさとう)
週刊『JIDAI』の編集長。
肝心なときになると、どこからともなく現われ、頼りになる一言をいう。
過去に有名な仕事をいくつも残している。「上からは叩かれ下からは突き上げられてしんどい」とこぼしながらも、編集長を続けているのは、単に「楽しいから」と言い切る、元祖・働きマン。

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