働きマン
[第7話]
11/21放送

いつものように忙しく働く松方弘子(菅野美穂)だったが、今度は“男にも愛されるスイーツ50選!” の企画が通った。スイーツ選びを山城新二(吉沢悠)にも手伝ってもらおうと連絡をするが、なかなか連絡はつかない。
その新二は営業に配属になったばかりで、終電前に帰ったことがないほど、一生懸命働いていた。
ある日、後輩たちが新二の歓迎会をしてくれることになる。
気が乗らないまま参加した新二だったが、女性社員たちに手を取られたところを、スイーツの取材をしていた弘子や田中(速水もこみち)、渚マユ(平山あや)に見られてしまう。その場では「私もみんなと取材中なの」と笑っていた弘子だったが、内心「歓迎会に出られるんだったら、電話ぐらいしてくれればいいのに」と怒るのだった。

と、弘子のマンションに空き巣が入ったと管理人から連絡が入る。急いで部屋に戻った弘子は荒らされた室内を見て愕然とする。なんとなく異様な雰囲気がイヤだった弘子は、迷いながらも新二に連絡をする。「今日、新二の家に行ってもいいでしょうか」という弘子の声を聞き、新二は重要な接待中だったにもかかわらず、「申し訳ありません!」と接待を抜け出してしまった。

家に来てくれた新二の顔を見て、ほっとする弘子。新二は「頼ってもらって嬉しかった」と微笑む。
2人で部屋を片付けていると、弘子はパソコンが盗まれていることに気づいた。「入稿に間に合わない。原稿書き直さなきゃ」と焦る弘子に、「こんなときでも仕事の心配か」とつぶやく新二だった。
それでも弘子は、翌朝早く、「来てくれてうれしかった」というメモだけをおいて、新二が寝ている間に部屋を出て行ってしまう。

気になった弘子は、「今日、ごはんでも作ろうかと思って」と新二に連絡をする。昨日のことでこっぴどく怒られた新二は「遅くなる」と言いつつも、「行く」と約束するのだった。

そんなとき、スイーツメーカーの消費期限偽装問題があるという密告があった。これが本当ならば弘子の企画はひっくり返ってしまう。その夜、弘子は急いで夕食の買い物をしていた。と、そこにデスクの成田(沢村一樹)から呼び出しがかかり、密告者がすべてを語るという。カゴの中には今日の食材が――一瞬、迷った弘子だったが、結局、仕事を選んでしまうのだった。弘子は新二に電話をかけたが、新二は何も言わずに切った。

もう家の前にいた新二が帰ろうとすると、共通の友人・雅美(佐田真由美)と会った。新二は今までのグチや自信のなさを雅美に打ち明ける。
結局、密告者とは会えなかった弘子がとぼとぼ歩いていると、雅美がやってきて「新二はいつもアンタを優先してきたんだよ!」と弘子をひっぱたいた。その時、新二とお揃いにしていたひょうたんのストラップが壊れ、なかから小さいひょうたんがたくさん出てきた。偶然通りかかった梅宮編集長(伊武雅刀)は「無病息災のお守りだ」とつぶやき、去っていく。

弘子は雅美から、「新二のことを頼りにしていること、大切だと思っていることを言葉にして伝えなきゃ」と言われる。
ひとりになった弘子は、今までのこと、これからのことを考えるのだった。
そして朝、弘子は「会って話したい」と新二にメールを送った。しかし、返事はこなかった。

その夜、弘子が家で仕事をしていると、深夜、泥酔した新二がやってきた。そんな新二を見ると、つい、「まだ営業に行ったばっかり」とか「新二らしくない」などと言ってしまう。そこに成田から電話が入った。しかし、弘子はその電話を切り、PCの電源を抜いてしまう。
そして、弘子は「仕事は好きだけど、それは新二がいてくれたから」という。新二は弘子を抱きしめ、「おれはヒロが好きだけど、一緒にいるとほっとできるというより、辛くなる。頑張れって言いながら、失敗しろと思ったこともあった。おれたち、もう別れよう」と別れを切り出し、そのまま部屋を出ていく。弘子はそんな新二を追うことはできなかった。

が、すぐに「こんなの絶対違う……」と思い直し、部屋着のまま、外に飛び出す。が、新二には会えないままだった。会う時間が少ないからグチを言わないように、甘えないようにしただけだったのに……心のしみは広がっていたのだ。
家に戻った弘子は、携帯の電源を入れ、成田のいれた留守番電話を聞く。弘子には仕事が待っていたのだ。

無事に消費期限偽装の記事を終えた弘子は思うのだった。仕事で失ったものを思うと悲しくなるけれど、仕事で救われる朝もある、と。
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キャスト
松方弘子(まつかたひろこ) / 菅野美穂(かんのみほ)
大手出版社・豪胆社内にある週刊 『JIDAI』 の編集もの部員。
何事にも積極的で責任感も強く、中途半端が嫌い。一度仕事モードに入ると、“寝食恋愛・衣飾衛生”の観念が消失し、恋人・新二とのデートをすっぽかすほど仕事に没頭する。その、男顔負けのたくましい仕事ぶりから、女でありながら「働きマン」と呼ばれている。
強気の発言も多く、敵をつくりやすいが、仕事に対する情熱は人一倍強い。目標は「世界中に売れる雑誌をつくること」と「そのために30歳までに編集長になること」。好物は納豆巻き。
田中邦夫(たなかくにお) / 速水もこみち(はやみもこみち)
週刊 『JIDAI』 の新人編集者。入社1年目。
「仕事だけの人生なんか」と仕事を重視せず、「やりたいことをのんびりと」「夜は仕事をしない主義」など、徹底して個人主義を貫く構えを見せる男。もともと、ファッション誌志望のため、『JIDAI』の仕事は適当にこなしていればいいと考えている。
指導係の弘子と、なにかとぶつかることが多い。

成田君男(なりたきみお) / 沢村一樹(さわむらいっき)
週刊 『JIDAI』 編集部のデスク。弘子の直属の上司。
激務な週刊誌デスクでありながら、「踏み越えず」「適度に」「余裕を持って」を実行できる、生き方上手な大人の編集者。部下の仕事状況を常に把握し、冷静に指示を出している。梅宮編集長の片腕的な存在。

渚マユ(なぎさまゆ) / 平山あや(ひらやまあや)
週刊 『JIDAI』 編集部員。編集は2年目。
夢は、大好きな作家の小説を世に送り出すこと。弘子の「働きマン」としての姿を尊敬していて、いつかは自分も弘子のようになりたいと思っているが、『JIDAI』ではまだまだ駆け出し扱いで、きちんとした担当を任されていない。
色気のないことが悩み。

荒木雅美(あらきまさみ) / 佐田真由美(さだまゆみ)
歯科衛生士で、弘子の大学時代からの親友。
その美貌とフェロモンから恋人が途切れたことがないどころか、常に複数キープしている。
弘子が何でも話せる唯一の相手で、よきアドバイザー。
山城新二(やましろしんじ) / 吉沢悠(よしざわゆう)
弘子の4年越しの恋人。大手ゼネコン会社の社員。
優しく真面目な性格。現在はマンション建築の現場監督をしているが、本来やりたかった仕事とは違うため、行き詰まりを感じ始めている。それがやがて、弘子との関係にも影響していく……。
梅宮龍彦(うめみやたつひこ) / 伊武雅刀(いぶまさとう)
週刊『JIDAI』の編集長。
肝心なときになると、どこからともなく現われ、頼りになる一言をいう。
過去に有名な仕事をいくつも残している。「上からは叩かれ下からは突き上げられてしんどい」とこぼしながらも、編集長を続けているのは、単に「楽しいから」と言い切る、元祖・働きマン。

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