ライフ
[第9話]
09/01放送

椎葉歩(北乃きい)が登校すると、学校は廣瀬倫子(星井七瀬)の話題でもちきりで、マスコミも集まるほどだった。
しかし、学校集会で岩城正志(矢島健一)は「先日の事件はあくまで事故であり、いじめではありません」と生徒にいい、「平岡先生

もお願いしますね」と平岡正子(酒井美紀)にも念押しした。

信川美紗(中村静香)は、安西愛海(福田沙紀)が本当は倫子を脅していたのではとお見舞いに行こうとするが、岩本みどり(末永遥

)は、「マナが行くなって行ったろ。それにマナがそんなことするわけねえ」と否定する。
放課後、倫子の見舞いに行く歩だったが、「帰って! あんたの顔なんてみたくない」といわれてしまう。

夏休みに入り、歩が学校に行こうとすると、文子(真矢みき)に呼び止められた。いじめのことを聞いた文子なりに、歩のことを気に

しているらしいが、歩は「園芸委員の仕事があるから」と出て行く。
ひまわり畑に行くと、そこには同じ園芸委員の薗田(北条隆博)ではなく、佐古克己(細田よしひこ)がいた。ひまわりをズタズタに

切りながら、歩を脅す。

一方、平岡正子(酒井美紀)は1年2組の女子生徒の自宅を順番にまわり、いじめの調査を始めていた。
歩の家に行き、文子と話をする。文子は明るく振舞っている歩がいじめられていることを気づかなかったことを悔やんでいた。そんな

文子に、平岡は「いじめられていることを告白するだけでも勇気がいります。もう少し時間を上げてください」と言う。

そんな頃、歩は羽鳥未来(関めぐみ)に誘われ、薗田優樹(北条隆博)と3人で旅行へ行くことにする。未来は「夏休みいっぱい遊ぼ

」と歩が言ったことを覚えていたのだ。薗田も「初めてできた本当の友達だ」と喜んでいた。

愛海らも、愛海の別荘へと旅行に行っていた。が、そこに美紗の姿はなかった。慌てて電話をした宇田里絵(夏目鈴)に、美沙は「マ

ナとなんて旅行に行かない」と言う。愛海はその電話を取り上げ、美沙からの電話を聞いてしまい、そして、つぶやく。「ふーん、そ

んなにマナのこと、嫌いなんだ……」。
愛海を前に明るく努めるみどりに、ウンザリしている里絵(夏目鈴)。荷物持ちをさせられたり、使いっぱしりをさせられどおしだっ

た。

一方、歩たちは一面のひまわり畑にたどり着いた。薗田が歩に見せたかったというひまわり畑を前に、未来は「一方、外に出ればこん

なに広い世界が広がってるんだよ」と、学校だけが世界のすべてではないと伝える。一歩踏み出す勇気があれば、こんなに広くて素敵

な世界があると歩も実感する。
「ありがとう、つれてきてくれて」と歩が言うと、未来は「自分のためでもあるんだ。私、もう一度お母さんと暮らすのが夢なんだ」

と2人に打ち明ける。

旅行帰り、愛海は駅に着くと、美沙に電話をした。が、美沙は着信拒否をする。続けて佐古に電話をかけるが、佐古は出ない。その頃

、佐古は戸田和佳絵(瀬戸朝香)と一緒にいた。1人でさっさと帰ってしまう愛海に里絵はついていけないとみどりに告げる。クラス

中に疑われているマナと仲良くしていたって意味がない、と。「おまえ、マナと友達だろ?」とつっかかるみどりに、里絵は「みどり

は最後までマナの味方できるの?」というが、みどりは応えられない。

 そんなある日、ひまわりの種を植えるために学校にやってきた歩は教室に美紗を見つける。歩が声をかけると美紗は、「転校する」

と告げた。次は自分の番だからと、イジメのために人生を捨てたくないと歩に言うのだった。

 家に帰った歩は文子に「いじめられてること、お母さんに全部聞いてほしい」と言い、今までのことを話し出した。「がっかりした?」と聞く歩に、文子は「がっかりするわけないじゃない。話してくれてありがとう」と言う。

その頃、愛海の家を訪ねた平岡は、愛海がいじめていた張本人だと話して大治郎(小野武彦)から怒鳴られる。愛海は父の同情を誘うために泣き出し……。追い出されるように帰る平岡に愛海が近寄り、「パパ、気が短いから気をつけたほうがいいですよ」と忠告する。平岡が「人をいじめるの、寂しいからなんじゃないの?」と聞くと、「楽しいからですよ。あいつは私のおもちゃだから」とニヤリと笑う。

その夜、倫子が入院する病院へやってきた歩は、「一人で抱え込んでちゃいけない。今はひとりでいたいかもしれないけど、私、ヒロの支えになりたいって思ってる」と申し出る。すると、倫子は「私、歩にひどいことした。いじめられるのがどんなに辛いか知ってるのに、自分を守るので精一杯だった。ごめん」と泣き出す。そんな倫子に「ひまわりっていつも太陽を見てるんだよね。きっと明るい未来が待ってるって知ってるんだね」とつんできたひまわりを見せ、笑いかける。
病院の入り口まで歩を送った倫子は、「気持ちの整理がついたら、マナのことちゃんと話す」と告げる。「待ってる」と歩が帰った直後、振り返ると、そこに愛海がいた!

夏休みも終わり、新学期の学校集会。そこで、車椅子姿の倫子はみんなの前で挨拶をするらしい。教師によると、倫子がどうしても話したいことがあると学校に電話をしてきたのだという。震える手でマイクを持った倫子は、「私は、同じクラスの椎葉さんをいじめてました」と言った。それを聞き、ニヤリと笑う愛海だった。
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07/14 第3話


07/07 第2話


06/30 第1話

キャスト
椎葉歩 / 北乃きい(きたのきい)
愛称はアユム。西館高校の1年生。父・母・弟の4人家族だが、父親は単身赴任中。
親友である篠塚夕子と同じ高校に入りたいがために夕子に勉強を教えてもらっていたが、高校受験の結果は歩が合格、夕子が不合格という皮肉なもの。逆上した夕子が投身自殺を図ったという精神的に追い詰められた過去を持つ。
明るく、相手の気持ちを思いやれる優しさがある。勉強は好きではないが真面目。勉強ができる弟に劣等感があり、弟ばかりかわいがる母親に対して寂しさもある。人に嫌われるのが怖かったが、未来と出会い、いじめに立ち向かっていくように。逃げない歩の姿勢は、やがてクラスメートの心を動かしていく。
安西愛海 / 福田沙紀(ふくださき)
愛称はマナ。西高の1年2組。お金持ちのお嬢様で、明るく社交的ではあるが、喜怒哀楽が激しく、思いこみだけで他人を振り回す。常に自分がみんなの一番でなくてはイヤだが、恋人・克己からもらったネックレスを大事にする一面も。
歩に誤解を抱き、いじめ始めるが、やがてそれが楽しくなってしまった。幼い頃から両親が忙しく、自宅でひとりでいたため、「ひとり」ということに恐怖心がある。いつも誰かに構っていてほしいと願う寂しがりや。
佐古克己 / 細田よしひこ(ほそだよしひこ)
西高の1年生で愛海の恋人。
表面上は成績優秀で性格もよく、爽やかな笑顔を振りまいている。しかし、裏ではSM写真を集めており、常にデジカメを持ち歩いている。。
愛海とは親の会社の関係で一応、交際をしているが、実は何とも思っていない。父親に頭の上がらない不満を抱えており、歩をその捌け口にしている。何かと目をかけてくれる教師の戸田をうまく利用することも。穏やかに他人の意見を聞いているようで、実は何も受け入れない。
戸田和佳絵 / 瀬戸朝香(せとあさか)
西高1年2組の担任で、担当教科は英語。
教師になった当初は、生徒から信頼されたいと思っていたが、新人の頃に率先してイジメ問題に取り組み、失敗。保護者や同僚、いじめられた生徒にまで非難され、理想だけではやっていけないと思う。そして、面倒なことは避けたい、ことなかれ主義のサラリーマン教師に。
今では生徒への愛情のカケラもない。副担任の平岡の真っ直ぐさが気に入らず、ついきつく当たってしまう。
羽鳥未来 / 関めぐみ(せきめぐみ)
西高の1年生で、歩の憧れの人。寡黙で知的な美人。自分が他人にどう思われているかなど気にしないため、周りとつるむことはない。言葉はきついが、相手の痛みがわかり、自分にも他人にも厳しい。
病気の父に代わり、バイトで生計を立てているため学校は休みがち。キャバクラ、喫茶店、ポスティングなどかけもちで働いているものの、成績は常にトップクラスの努力家。
歩の手助けをし、後にかけがえのない友達となる。
篠塚夕子 / 大沢あかね(おおさわあかね)
愛称はしーちゃん。歩の中学時代の元・親友。頭が良く、面倒見がよいため落ち込んだ人を見ると励ましてあげるお姉さんタイプだった。自分の弱さを人に見せないので、その分、ストレスを溜めてしまう。
西高に入ることが憧れであり目標で、歩の良き理解者であったが、西高に歩だけ受かってしまったことで、彼女に憎しみを抱き、投身自殺(未遂)をはかる。
廣瀬倫子 / 星井七瀬(ほしいななせ)
岩本みどり / 末永遥(すえながはるか)
宇田里絵 / 夏目鈴(なつめりん)

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