名探偵の掟
[第8話]
06/05放送

今日はいつもと違って主人公が天下一(松田翔太)ではない。
なぜなら今回のテーマは「2時間スペシャル・ミステリードラマ」だからだ。
2時間スペシャルのミステリー番組では「露天風呂」「OL殺人」「家政婦」「ご当地グルメ」「七変化」「温泉宿」「観光地」など、キーワードとなる「掟」がたくさん存在する。2時間という中だるみしがちなドラマにはご当地グルメやお色気など、視聴者の好奇心をそそる必要があるのだ!
それをこなせるのは、新人女刑事・藤井(香椎由宇)しかいない! そこで今回は新人女刑事が「女一人旅」に出て事件に遭遇、素人探偵となって事件を解決していくというシナリオが決まっていた――。

福島県いわきの温泉。ここで「OL殺人事件が発生する」街被害者は、藤原邦子(坂本真)。大手東洋でパートに勤めるOLだ。彼女は、交際相手の子を妊娠し、近々、結婚する予定だったが、職場の慰安旅行先の温泉旅館の中庭で毒殺されて発見される。殺害されたとき、妊娠5週目を迎えていた。

たまたま旅行に来ていた藤井刑事(香椎由宇)は、事件前に邦子と会話を交わしていた。土産物屋で、邦子が財布を抜き取られそうになったとき、藤井が助けたのだ。
その後、藤井と邦子は意気投合。たまたま宿泊している旅館も一緒だったことから会話が弾む。邦子は藤井に婚約者から貰ったというエンゲージリングを見せる。
彼女はとても幸せそうだった。

旅館に戻り、邦子と別れた藤井が温泉を楽しんだ後にマッサージチェアーでくつろいでいると、山本文雄(風間トオル)が声を掛けてくる。山本も邦子と同じ会社に勤務、邦子の上司だった。
その時、女の悲鳴が! 中庭へ急ぐと、木にもたれかかるように邦子が死んでいた。足元には缶コーヒーが転がっている。状況から判断して服毒自殺のように見えた。

あれだけ幸せそうだった邦子が自殺をするわけない。藤井が調べ始めると、地元・福島県警の松岡刑事(河西健司)が登場!「素人探偵に何が出来る」と、藤井に吐き捨てた。

そこに、天下一(松田翔太)と大河原警部(木村祐一)も登場するが、肝心な捜査は藤井に任せっぱなしで、自分たちは「温泉・ご当地グルメ担当!」と言って遊びまわっている…。

山本文雄は事件の解決を目指す藤井刑事の捜査に積極的に協力をする。聞き込みをするなかで、邦子の先輩・青木正子(西尾まり)の名前が浮上してきた。正子は既婚者で、夫も同じ会社に勤めているが、正子と夫が不倫関係にあるのではと疑っていたらしい。

再度、現場を捜索してみると、邦子の殺害現場に白石(土井よしお)の社員証が落ちていた。彼は、以前から邦子に付きまとって、ストーカー行為まがいのことをしていたらしい。任意で事情を聞くが、白石は邦子の遺体現場に花束を添える際に落としたと犯行を否認する。

夜、旅館周辺を調べていると、デジタル一眼レフで露天風呂を盗撮している小田(櫻井幸瑠)を発見する。データを確認してみると、邦子の遺体の側に正子が写って写真が見つかる。時間的には、邦子が殺害された直後だった。

今回、2時間スペシャルということもあり、藤井刑事はいろいろな変装をして潜入捜査にあたった。ちょっぴりお色気の感じるシーンがあるのも「掟」だ。いろいろ調べていくが、決め手がみつからない。

夜、旅館のバーで藤井が飲んでいると、そこに若い女性を連れた山本文雄が現われる。女性は彼の婚約者だそうだ。彼女は、左手の薬指にエンゲージリングを付けていた。藤井はそのエンゲージリングに見覚えがあった。確か…。

翌日、絶景が広がる岬に、関係者を集めた藤井は謎解きを始める。藤井が名指した犯人は…山本文雄だった!

文雄は婚約者がいながら邦子とも交際をしていた。しかし、婚約者との結婚が迫ったので邦子を毒殺することを決意した。邦子が志望したとき、文雄は藤井に声を掛けていた。藤井をアリバイ作りに利用したのだ。文雄は邦子と中庭で会うことを約束する。しかし、「少し遅れるかもしれないから」と、邦子に一口大のもなかと缶コーヒーを手渡しておいた。文雄はひと口もなかに青酸カリを仕込んだのだ。ひと口で食べられるから、もなかは残らない。コーヒーの缶だけが足元に落ちていたのはそのためだ。

毒殺のトリックを見破られた文雄はナイフを出して藤井に襲い掛かった。
そのとき、天下一が飛び出し、藤井を助けるのだった。
こうして事件は解決した。


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06/12 第9話


06/05 第8話


05/29 第7話


05/22 第6話


05/15 第5話


05/08 第4話


05/01 第3話


04/24 第2話


04/17 第1話

キャスト
天下一大五郎 / 松田翔太(まつだしょうた)
自称“頭脳明晰、容姿端麗、神出鬼没の名探偵”。「“密室殺人”や“ダイイング・メッセージ”などのミステリーのお約束の謎を解き、真犯人を突き止める」という宿命を背負い、難事件が起こるたびに突如どこからか現れ、当たり前のように捜査に加わり、事件を解決に導こうとする。しかし一方で、“時代遅れ”や“ご都合主義”と批判されることを、異常なまでに怖がっている。
植松慶太 / 入江甚儀(いりえじんぎ)
天下一行きつけのカフェで働いている店員。名探偵として活躍する天下一を慕っており、いつかは助手として事件の捜査に関わりたいと夢見ている。天性の勘で、時には事件の核心を突くことも。
藤井茉奈 / 香椎由宇(かしいゆう)
警視庁捜査一課の新人。疑問を持ちつつも、上司の大河原に促され仕方なく「ヒロインとして、主人公の名探偵と、友達以上恋人未満の微妙な恋愛関係を築かなければならない」という宿命の役回りを演じている。本人は現実主義だが、難事件が起こるたびに様々な“掟”に巻き込まれていくことに。
森山瑞希 / ちすん(ちすん)
警視庁捜査一課の女性警察官で、役目は誰よりも先に現場に駆けつけ、現状を把握、それを上司の大河原に報告することである。大のイケメン好きで、天下一をあからさまにターゲットにしている。
大河原番三 / 木村祐一(きむらゆういち)
警視庁捜査一課の警部。とぼけた推理を連発するが、実はそれは名探偵の見せ場をつくるためで、天下一の推理を裏で操り、実質的には物語の進行役を務めているかなりのキレ者。本格ミステリーの世界を成立させるにはなくてはならない存在で、本人も自分の立場・役目は重々承知している。

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