白い春
[第11話]
春男(阿部寛)が自分の父親だと栞(吉高由里子)から聞かされたさち(大橋のぞみ)は驚く。06/23放送
栞はとっさにごまかしたが、さちは納得したのかしないのか、微妙な表情。
さちに春男はどうしているのかと聞かれた栞は、実家に帰ったらしいと嘘を言う。
春男は出所した直後に立ち寄った定食屋で働いていた。
そこで、竜也(デビット伊東)の話になり、彼がスナックを出したのは9年前だと聞く。
どうやって資金を工面したのだろうと言われた春男は、ふと嫌な予感がよぎらせた。
竜也は真理子(紺野まひる)の医療費になるはずだった800万円を着服したのではないか…。
春男からそのことを追及された竜也は観念して、ナイフを差し出し、自分を殺してくれと言う。
それを聞いた春男は怒りを抑えて、彼を許した。
一方、さちはプレハブ小屋を訪ねていくが、既に春男は出ていった後だった。
だが、そこに残されていた宅配便の伝票に春男の住所が書かれているのを見つける。
突然、さちの訪問を受けた春男は驚く。
さちに自分のお父さんなのかと聞かれた春男だが、そんなはずがないと否定。
康史(遠藤憲一)を迎えに来させるから、言うことを聞いていい子にするようにと告げた。
さちを迎えに来た康史は春男にもう一度パン屋で働いてくれと言う。
春男がそれを辞退すると、送別会をするから店に来てほしいと康史は言った。
送別会の夜、店にナイフを持った少年が現れ、康史に襲いかかった。
かつて春男が殺した組長の息子(波岡一喜)だという。
春男はやったのは自分だと言って、康史をかばい、刺されてしまった。
少年は顔を見られたからと康史も刺そうとするが、春男がこいつは関係ないと制止。
さちの父親を殺さないでくれと叫ぶ。
春男は救急車で運ばれるが、意識が戻ることはないだろうと医師は言う。
それを聞いた康史は、さちに病室へ行くよう告げた。
そして、さちに「もう一人のお父さん」と呼びかけられた直後、春男は息を引き取った。
康史は真理子の墓の隣に、春男の墓を建てた…。
06/23
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第1話
殺人の罪を犯して9年間の服役。
そして刑期を終え、出所してきたばかりの男。
以前はヤクザ組織の駒として活動していたが、
同棲していた高村真理子が病弱な為、そんな彼女を支える為に脱会を願い出たところ、
組からの指令で殺人を起こしてしまった。
殺人を犯した自分が真理子のことを幸せにできるはずがないと一方的に別れを告げた為、
出所してからも帰るべき場所、会うべき人はどこにもいなかった。
そんな彼が行きついた場所はどこにでもある公園。
しかし春男はこの公園で“ある一人の少女”と運命的な出会いを果たすのであった。
この女の子が春男の人生を大きく変えることになるなど、
この時春男は考えてもいなかった…。
“天使”という言葉がぴったりな純粋で優しい心をもつ女の子。
優しさの中に何事にも物おじしない性格も持ち合わせており、
どんな大人に対しても自分が思った感情を素直に伝える。
その為、大人が心の中に隠し持っているもの、秘密にしていることを見事に言い当てることもある。
そんな彼女がある日、公園で一人の男を見つける。
何かに後悔しているかのようにうなだれている男。その男が“春男”だった。
一見、強面で接しにくい春男だったが、
さちは何も怖がることなく春男に接し始めた。
この女の子は一体誰なのか。
そしてどうして春男のことを人一倍気にするのか…。
定職に就かずフリーターとして毎日ブラブラした生活を送っている女性。
以前、ネットカフェで一晩を過ごした際に出所したばかりの春男と出会った。
その際、春男に何か自分と共感するものを感じた栞は春男に対して興味を抱くようになった。
春男は完全に彼女の存在を邪魔扱いしていたが、
栞自身は春男のことを私が一番理解していると確信している。
そんな彼女は過去の経験からなんとか今の大人たちを見返してやりたいと考えており、
何か大きなビジネスチャンスがないかいつもそればかりを考えている。
街でパン屋を経営している真面目で純粋、善良な男である。
春男が刑務所に入った直後に真理子とは知り合い、彼女のことを好きになった。
この時、真理子のおなかには他の男との子供がいたが、誰の子供かを康史に語ることはなかった。
子供も含め、一緒に暮らしたいと申し出る康史であったが、
その返事を聞くことなく真理子がなくなってしまった。
それからというもの、真理子が自らの命を落してまでも出産した子供さちを引き取り、
康史は自分の子供としてさちを育てるのであった。
栞と知り合いの男で自称・栞の彼氏。
“金がない”が口癖で多少は悪いことをしてもいいから金を手に入れたいと少しひねくれた考えを持っている。
しかし、栞が春男に興味を持ち出してからは、
彼女を男にとられた彼氏のような感情を抱いており、胸中おだやかではない。
何かで春男を見返し、栞に振り向いてほしいと考える勇樹だったがすべてが空回りに終わる。
真理子の妹で、姉を通じて村上康史と知り合った。
姉が死んでからは姉が生んだ子供の面倒を見る手伝いをしている。
現在は彼の店を手伝いながらさちの面倒も見ている心優しい女性。
しかし、妹の佳奈子は姉のことを快く思っていないところもあるようで・・・。
春男の元恋人で、別れた今でも春男にとっては最愛の女性。
春男から別れを切り出されたあとも刑務所に入っている春男のことを心配していたが
元々病弱だったということもあり、娘のさちを産んだ直後に死んでしまった。
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