★ブレイク・ライブリーもセクハラ被害を告白(2017/10/17)

映画界の大物プロデューサーとして多くの作品に関わってきたハーヴェイ・ワインスタインは、その裏で成功を夢見る女優達に対し次々とセクハラ行為を連発。レイプされた被害者もいるといい、ハリウッドに激震が走っている。そんな中、女優ブレイク・ライブリーも過去に受けたセクハラを告白。しかし彼女に嫌がらせをしたのは、ワインスタインではなくメイクアップアーティストだったという。

テレビシリーズ『ゴシップガール』に出演し人気を不動のものにした女優ブレイク・ライブリーが、過去に受けたというセクシャルハラスメントの内容を明かした。彼女に非常識かつ悪質極まりない行為をしたのは、多くの女優をセクハラ行為で泣かせた映画プロデューサーではなく、メイク担当者だったという。このほど『Los Angeles Times』の取材に応じたブレイクは、このように振り返っている。

「彼は不適切なことをあれこれ話していました。彼の指を使って私に口紅を塗りたいと言い張ったり…。」
「あるロケの現場で、私は眠っていました。目を覚ますと彼がそこにいて、私を撮影していたんです。服は着ていましたが、あれは酷いのぞき見行為だし怖い思いをしました。」

この件についてブレイクは何度もプロデューサー陣に相談したが、彼らは何もしてくれずブレイクは失望したそうだ。しかし3か月後に彼らは「話がある」とブレイクの所にやってきた。

「ようやく助けてもらえる!」

そう安堵したブレイクに対し、彼らはこう言ったという。

「管理人が文句を言ってきたんだ。君の犬が君の楽屋の裏にフンをして行ったとね。管理人が拾ってくれたそうだが、これは深刻な問題だ。もう二度とこのような問題は起こしてほしくない。」

ブレイクは弁護士に相談し、調査終了と同時にメイクアップアーティストは担当を外されたとのこと。しかし感情のもつれがないよう、プロダクションマネージャーが推薦状を書いて彼に持たせたという。その後、彼がメイクの仕事を続けているかどうかは不明だ。

人種差別、性差別などを容赦なく告白・糾弾する文化にも思えたが、ハリウッドのエンタメ業界はあまりにも性を軽く見過ぎていたようだ。ワインスタイン・スキャンダルで事態は劇的に変わるだろうが、「これも氷山の一角」「どうしてもスターになりたいという役者、そして権力はあるが良心はない大物がいる限り、このような問題はなくならない」という声は多い。

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