元女王･里谷多英､｢まだ決めてない｣と引退報道を否定 !!

(02/15)

モーグル女子が13日､サイプレスマウンテンで行われ､日本勢メダル1号の期待がかかった上村愛子(30)=北野建設=は惜しくも4位に終わった｡

一方､98年長野五輪の金メダリストの里谷多英(さとやたえ=33)=フジテレビ=は第2エアでバランスを崩し転倒し19位と惨敗｡

｢本当に悔しい｡(第2エアは)飛び出た瞬間から全然(感覚が)違っていたんで､ああもうやっちゃった､という感じだった｣と､長野五輪の金メダリストは19位という屈辱の結果に唇をかんだ｡

競技終了後､五輪公式ニュースに､｢これが多分､私の最後の大きな試合になる｣と現役引退を示唆するコメントが流れたが､｢通訳を介してのコメントで､そのような意味ではない｣と否定した｡

｢3月のW杯(猪苗代)に出るし､その後のことはまだ何も決めていない｣と揺れる気持ちを語った｡

里谷は札幌市出身｡94年リレハンメル大会で五輪に初出場し､長野大会では日本人女子選手として冬季五輪史上初の金メダルを獲得｡02年ソルトレークシティー大会でも銅メダルに輝いた｡

バンクーバー大会では､スピードスケートの岡崎朋美と並び日本女子最多タイとなる､冬季五輪5大会連続出場を果たしていた｡

第2エアまでの滑りは､長野金､ソルトレーク銅の全盛期をほうふつとさせ､まだやれる可能性を感じさせた｡

ネットでも､一時期問題を起こして復活した里谷の滑りを絶賛する声が上がっている｡果敢に勝負にいって失敗したことが好意的に見られているようだ｡

元女王に6度目の五輪は訪れるのか…｡(松野)