【訃報】｢宇宙戦艦ヤマト｣のプロデューサー西崎義展さん､｢YAMATO｣から転落死

人気アニメ｢宇宙戦艦ヤマト｣のプロデューサー西崎義展さん(にしざきよしのぶ)が7日午後0時35分ごろ､東京都小笠原村父島の港で､停泊中の汽船から海中に転落､死亡した｡75歳だった｡

小笠原海上保安署によると､西崎さんはウエットスーツを着用して遊泳の準備をしていた際､船の右舷中央部から転落｡通報を受けた小笠原海上保安署の監視取締船が約20分後に救助したが､間もなく死亡した｡

西崎さんは､手塚治虫のゼネラルマネージャーを経て､｢海のトリトン｣｢ワンサくん｣を手掛けた｡その後､プロデュースした｢宇宙戦艦ヤマト｣シリーズが大ヒットし､一躍時代の寵児になった｡

しかし98年に覚せい剤取締法･大麻取締法･麻薬及び向精神薬取締法違反で逮捕･起訴｡また翌年にも銃砲刀剣類所持等取締法･火薬類取締法･覚せい剤取締法違反で再逮捕されるなど問題行動も多かった｡

また｢ヤマト｣の著作者は自分だとして漫画家の松本零士と訴訟となったが､03年に過去の作品は両者の共同著作とすることで和解が成立していた｡

西崎さんは水産学校から買い上げて改修した汽船｢YAMATO｣(485トン､9人乗り組み)の初航海のため､6日から父島を訪れていた｡(松野)