安岡力也、心不全のため死去 復帰目指すも最後は「俺、負けたよなぁ
(04/09)

歌手で俳優の安岡力也(やすおかりきや)が8日午前6時1分、心不全のため都内の病院で死去した。65歳だった。

安岡は2002年に肝臓を患い、その後、C型肝硬変、2005年に多発性肝膿胞症、2006年に手足が動かなくなるギラン・バレー症候群を発症。
2010年5月に一時復帰を果たしたが、同6月に肝細胞がんが判明。
余命1年の告知を受けたものの、がんと肝硬変の治療のため長男・力斗氏(26)から生体肝移植を受け、芸能界復帰を目指していた。

容体が急変したのは6日午前。
最高血圧が50台に低下するなど一時危篤状態になり、闘病生活で一度も弱音を吐かなかった安岡が、駆けつけた長男に対し、
「俺、負けたよなぁ」
と漏らしたという。
その後、持ち直して小康状態が続いていたが、8日に再び容体が急変し帰らぬ人となった。

東京都港区出身の安岡は、1964年に映画『自動車泥棒』の少年役で主演を務め、芸能界デビュー。
1966年にはグループサウンズ「シャープ・ホークス」のボーカルとして歌手デビューを果たした。

その後は身長187センチ、体重108キロの巨体と強面な風貌で多数の悪役を好演。
1970年より出演した映画『不良番長』シリーズでは独自の存在感を放ち、代表作のひとつとなった。

一方、1982年にはバラエティー番組『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)に、ホタテの着ぐるみを着た「ホタテマン」と出演。
ドスのきいた声とコミカルな動きのギャップで笑いを誘い、幅広い層から支持されるようになった。

なお、遺体は千葉県内の寺院に安置され、10日の通夜、11日に告別式が営まれる予定。
告別式は近親者のみの密葬で、喪主は長男・力斗氏が務めるという。(伊原)


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