河本準一母の不正受給疑惑に吉本が反論! ｢重大な人権侵害｣

人気お笑いコンビ･次長課長の河本準一(こうもとじゅんいち=37)の母親に生活保護費の不正受給疑惑が浮上している件について､吉本興業は16日､自社のホームページに『河本準一に関する報道について』と題したコメントを掲載｡
不正受給の事実はないと反論すると同時に､複数の週刊誌やネット媒体が実名報道していることに苦言を呈した｡

同疑惑は4月中旬､一部週刊誌が匿名で報道｡
その後､ゴシップ誌が河本の実名を出したことで､ネット上を中心に､
｢家族に養える能力があるやつに生活保護なんて許すな｣
｢金があるなら自分の親ぐらい養え｣
といった批判が殺到｡
自民党の片山さつき議員(かたやまさつき=52)が厚労省に調査を依頼するなど､騒動は大きな広がりを見せていた｡

これまで沈黙を貫いてきた吉本興業だったが､17日発売の複数の週刊誌が実名報道を掲載するためか､前日の16日に､
｢弊社としては､河本の親族が生活保護費の受給を受けているという重大なプライバシー情報が報道されていること自体､重大な人権侵害｣
との見解を発表｡
母親の生活保護受給については､
｢河本が無名の時代に開始されたものでありますが､河本本人は､なるべく親族に負担をかけることがないよう､
そして､いつかは生活保護に頼ることなく自分の力だけで養っていける状況にできるよう､
担当の福祉事務所などとも相談しながら､懸命に努力してまいりました｡現在は､生活保護費を受給しておりません｣
と説明している｡

また､実名で河本を批判した片山に対しては､
｢河本の親族側の事情も十分に確認しないまま､実名をもって個人に対する批判的な発言をなさったのは非常に悲しいこと｣
と遺憾の意を表明｡
18日に予定されている片山との面会では適正受給であることを訴え､何らかの行政指導があれば適切に対処するとしている｡

なお､吉本側の見解を伝え聞いた片山は､
｢河本さんにダメージを負わせることは意図しない｣
とした上で､
｢そもそも(事務所ではなく)本人が説明しないのはおかしい｡正当化するのはかなり難しいケース｣
と指摘｡
18日の面会で吉本側から十分な説明が得られない場合､国会の議題に取り上げることも辞さない構えを見せている｡(伊原)