生活保護問題で揺れる吉本が全タレントに調査実施も､｢白々しい｣と諦めの声…

お笑いコンビ･次長課長の河本準一(こうもとじゅんいち=37)の母親が生活保護を受給していたことが問題となっている中､吉本興業が所属タレント対し聞き取り調査を実施していることが29日､分かった｡
『デイリースポーツ』が報じている｡

同紙によると､聞き取り調査の対象は約1000人いるとされる所属タレント全員｡
担当マネージャーが金銭面などを含め悩んでいることがあるかなどを尋ねる形で行っているという｡

吉本興行では河本につづいて､キングコングの梶原雄太(かじわらゆうた=31)の母親(63)も生活保護を受給していることが判明｡
事務所関係者は､
｢芸人についてこれまで知らないことが多かった｣(引用:デイリースポーツ)
と認めており､今回の聞き取り調査でタレントの悩みを吸い上げると同時に､企業としてのコンプライアンスを強化していきたい考えのようだ｡

吉本興業は約1000人のタレントに対し､マネージャーが50人にも満たないとされる｡
また､マネージャーといえば､タレントのスケジュールを管理する"付き人"といったイメージが強いが､同社のマネージャーはギャラ交渉だや出演番組の選定､番組企画まで提案することもあるという｡
1人のマネージャーが複数のタレントを担当し､様々な仕事をこなすことから､プライベートな悩みなどを汲み上げることが難しくなっていたのではないだろうか｡
あるマネージャーは同社のマネジメントを｢ほったらかしの美学｣と表現しており､担当タレントとあえて距離を置くことが良しとされる環境にあったことは間違いなさそうだ｡

なお､今回の報道を受けネット上では､
｢白々しい｣
｢吉本が調査しても意味ない｣
｢もう企業として終わってる｣
といった厳しい意見が多数寄せられている｡
依然､河本や梶原､そして彼らを擁護する芸人たちへの批判は続いており､吉本興業が信頼を回復するのは容易なことではなさそうだ｡(伊原)