ロンブー敦の新曲が、高校の“校歌”になった!! 不登校生徒へのメッセージ

お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(たむらあつし=34)率いるビジュアル系ロックバンド「jealkb(ジュアルケービー)」の新曲「shell」(12日発売)が、高校の“校歌”になる。

「スポーツニッポン」によると、不登校生徒たちに「学校へ行こうよ」と訴えるテーマに茨城県大子町のルネサンス高校が賛同したことにより実現。淳は「オレたちの曲やライブが外に出るきっかけになれば」と話している。

「shell」は、バンドのボーカル・haderu(ハデル)として活動する淳が作詞を担当。「♪鏡に写った自分無視して、電気の箱には心許して――」と引きこもりや不登校生徒の心情を綴った後に、「♪Go to school!Go!Go!――」とストレートなメッセージを投げかけている。

この歌詞に投影されているのは、かつての敦自身の姿。今でこそテレビ番組などで明るく軽いキャラクターを見せているが、18歳で山口県からお笑い芸人を目指して上京した際には、売れない日々が続き、数カ月にわたって引きこもりになった経験がある。

最近になって、不登校生徒の問題を取り上げているニュース番組を見て、自身の姿を思い起こし「日本には楽しんでいる人もいる一方で、こんなに苦しんでる人も大勢いる。オレたちの曲やライブが外に出るためのきっかけになれば」という思いを詞にこめた。

同曲を“校歌”に採用したルネサンス高校は、通信制などのコースがあるため、普通高校で不登校になったり、引きこもりになった生徒たちも多く在籍。関係者を通じて歌詞の内容を知った学校側が曲のテーマに共感し、卒業式や入学式などで使うことを申し出た。

淳たちも「自分たちの思いを直接伝えたい」としており、早速、入学式などに飛び入りで参加し、ライブを披露することを計画中。淳は「外に飛び出してみようよ!気の合うやつ、絶対にいるから!」と呼び掛けている。

ちなみに芸能人と校歌の関係をみると、東京都台東区立桜橋中学校の校歌をハウンドドッグのボーカル・大友康平が作詞、ギター・八島順一が作曲、小田和正は横浜創学館高校の愛唱歌を作詞作曲している。

変わったところでは、フットボールアワーの後藤輝基が、ラジオ番組で在校生リスナーからの依頼により、神戸市の甲南大学会計大学院の校歌を作詞作曲している。(松野)


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