人気漫画＆アニメ「銀魂」に、魂をふるわせる！！

(03/03)

「銀魂」（ぎんたま）と聞いて､「何それ？」という人は､かなり冷たい眼で見られることになるかもしれないので､とりあえずこの記事を呼んで､少しだけでも勉強してほしい。

「銀魂」とは､現在少年ジャンプで連載中の人気漫画で､アニメシリーズも好調な､まさしく漫画＆アニメ天国日本を代表するコンテンツだ。

ジャンプでの連載は2004年2号からで､アニメの放映は2006年4月から。

話の流れはというと､江戸時代末期､「天人（あまんと）」と呼ばれる異星人達が襲来。地球人と天人との間に20年にも及ぶ大戦争が勃発し､数多くの侍､攘夷派志士が天人との激しい戦いに参加した。

しかし､天人の力は絶大で､弱腰の幕府は天人の侵略をあっさりと受け入れ条約を締結。侍達は廃刀令により刀を失い､世の中に天人がのさばるだけでなく､幕府は天人による傀儡政権となってしまう。

そんな殺伐とした「占領」の時代に､一人の銀髪の侍「坂田銀時」が､仲間達と共に奇想天外な事件を引き起こしていく。

ん？　なんか聞いたことある､と思ったあなたはちょっぴりエライ。

そう､この話は､江戸末期に実際に起きた黒船来航の出来事をモチーフにしている。黒船はペリー率いるアメリカという「国の来訪」だったが､作品では「宇宙人の来航」と位置づけられているのだ。

設定の面白さもさることながら､江戸と現代の文化､そして宇宙船などの未来的な技術が織り交ぜられた独自の世界観となっていることが斬新。

また｢海外＝他の星」という感覚で描かれてはいるものの､地球上には日本以外の国家もあり､全ての国家・都市のなかで､江戸が一番栄えていることになっている。

さらに新選組などの歴史上の人物がモデルとなっているキャラクターや組織も多く登場しているので､読んでいるうちに｢どこかで見た｣というノスタルジックな気持ちが芽生えて､気づくとハマっているというわけ。

ちなみにテレビアニメのほうでは､人気バンドTHE RODEO CARBURETTORが奏でる「Speed of flow」の売上も伸びてきており､ファン層はどんどん拡大されていることがわかる。

コミックスからいくか､ジャンプ本誌からいくか､それどもアニメからいくか……。迷うところだけど､とりあえず「全部」いってみてはいかが？（古田鉄寿）

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