平田弥里の最新映画「クレーマー case1」が公開間近。

あなたは､クレーマーに遭遇したらどうしますか？

クレーマーとは､企業などを対象に､製品や商品などに対して苦情（クレーム）を言うとき､過剰に被害があったと演じて､時には脅しと思えるような見返り行為を求める人たちのことだ。

実は､こういうクレーマーが社会問題化している。

それを受けて､1本の映画が誕生した。

それが､映画「クレーマー」だ。この作品はcase1､case2に分けられ､1/12からシネカ大森にて上映される。

case1のあらすじは次の通り。

製菓会社の『お客様相談室』でクレーム処理を担当する主人公・継村尚人。日々かかってくる理不尽なクレームに毅然と対応する姿は社内でも一目置かれていた。

ある日､継村は「ナイトウ」と名乗る男から奇妙な電話を受ける。ナイトウは明らかに苛立った様子で「ミネラルウォーターに虫が混入していた」と言いがかりをつけてきた。

継村は､これまで通り真摯に対応するが､自分が培ってきたクレーム処理のノウハウがナイトウには全く通用しない。やがて､怒りの矛先は継村の生活圏内へと向かっていき､ナイトウによる悪質なストーキング行為が始まる。

決して姿を見せることのない相手に翻弄され､追いつめられていく継村。謝っても怒っても､暴走するナイトウは容赦なく追い込んでくる。

そんな中､継村の恋人が突然失踪するという事件が起きた……。

いわゆる､サイコスリラー系の映画なのだが､これに出演する出演者ふたりが見ものだ。

主人公には柏原収史（かしわばらしゅうじ=29）､そして失踪する恋人約に平田弥里(ひらたみさと=29）が扮している。

この手の心理映画は､主人公をとりまく周囲の変化によって徐々に恐怖が倍増していくのがポイント。つまり､主人公に最も近しい存在である恋人の平田が､どのような演技を見せるかが成否の分岐点になる。

平田は､アイドル､タレントとして露出が多かったが､実は映画キャリアも折り紙つき。

2002年の「夏のアト」にはじまり､「パローレ」「月とチェリー」「悪霊箱vol.1 悪夢の棲む森」「ナイチンゲーロ」「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」など､コンスタントに出演してきている。

この映画が平田にとっても柏原にとっても「当たり」の映画になるかどうか､楽しみにしたいところだ。（古田鉄寿）

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