倉本聰は10月に始まる連ドラ「風のガーデン」を最後に、本当に連ドラ引退してしまうのか!?

倉本聰(くらもとそう=73)といえば、ドラマ「北の国から」などで知られる脚本家。

そんなことは説明するまでもない?

そうなんだけど、その倉本先生が、10月に放送されるフジテレビ開局50周年記念ドラマ「風のガーデン」を最後に、連ドラの脚本をやめると言っていることはご存知だろうか?

これは、このドラマの北海道・富良野ロケを視察した倉本氏が明かしたもので、体力の衰えやテレビ界のドラマ制作システムの構造などが理由なのだとか。

実際に、引退こそ明言しなかったが、今後の仕事は現時点で未定というから、往年のファンはしきりに心配をしているというわけだ。

いずれにせよ、この「風のガーデン」が倉本聰にとって文字通りの“集大成”となる。

「風のガーデン」は、昨年8月に脚本を仕上げ、同12月から撮影が始められた。

富良野の山あいに総工費6000万円かけて、365種類の花々が咲き乱れる「ガーデン」での撮影を制作したというのだから、局側の力の入れようもハンパではない。

しかし、このガーデンを視察した倉本聰の口から思いがけない言葉が飛び出した。

それが、例の連ドラ引退発言だったのだ。

「(脚本を)書いているうちにこれが最後だと思った。連続もんはしんどいですし、(ドラマを)作っているスタッフも世代が違ってきている。体力的なものもあるし、テレビへの絶望もある」

感情移入して今作を執筆するあまり、体を壊して、昨年には2回も精密検査を受けるなど年々、体力の衰えを痛感していたという。

しかし、体力的にも心配だが、気になるのが「テレビへの絶望」だ。

「(現場の人間が)売れっ子になるとデスク付きになったりする。育てることを局が怠っていて現場がものすごく悪くなった気がする。局は、(ドラマの評価を)面積(視聴率)でなく容積(内容)で考えない」

と独特の言い回しで視聴率ありきのテレビ局にチクリ。

もっとも、テレビ局の視聴率至上主義については、昨今、視聴者からも疑問符が飛ばされているのだが、業界関係者の間ではコワくてそんなこと口に出せたものではない。

それを、ずばっと斬ってしまうのだから、さすがは倉本聰。

しかし、だからといって連ドラから倉本聰がいなくなるのはファンとしては寂しい限りだ。

「書きたくなったら書きますし、分からないです。断言するのは嫌ですしね」と脚本家引退については言葉を濁しているから、もしかしたら映画などで再び新作に出合うこともできるかもしれない。

ただ、その前にこの新作について。

「風のガーデン」は末期がんであることがわかった敏腕の麻酔科医(中井貴一・なかいきいち=46)が、過去の不幸な出来事を理由に勘当されていた故郷・富良野の父(緒形拳・おがたけん=71)らと、家族の絆を取り戻していく物語。

「病院の白い壁の中で死ぬのは、僕は絶対に嫌。慣れた家で親しい人に囲まれ、痛くなく死にたい」

倉本聰が悲壮なまでの決意で挑むこのドラマ、絶対に見逃してはいけない。(古田鉄寿)


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