渦中の国民的なスターSMAPが、決してトップアイドルグループの座を揺らがせることがないその理由とは！？

今や国民的なスターとなったSMAP。

草なぎ剛（くさなぎつよし=34）の“事件”で現在揺れてしまってはいるが､今や日本で前人未到の境地にたどり着いたトップアイドルグループには変わりない。

そんなSMAPだが､栄光への道のりは決して平坦ではなかった。

今年で結成20周年を迎えるSMAP。

その人気の高さゆえに､普通の芸能人ではあり得ないような現象を生んでいるらしい。

例えば､渦中の草なぎが､長年付き合いのあるテレビ局幹部にあることを漏らしているという。

「最近､誰からも怒られなくなったんですよね……」（引用元：週刊文春）

芸能界では“困った時のSMAP頼み”という言葉があるという。

テレビ番組のスポンサーにも､SMAPメンバーを起用した企画は通りやすいそうで､
SMAPのメディア露出が増えつづけ､いつしかSMAPの独り勝ち状態になってしまったがゆえの苦悩だろうか。

SMAPメンバーに対し､面と向かって苦言を呈することのできる人物はもういないのかもしれない。

そんなSMAPはジャニーズの中でも特殊な存在となり､東京ドームで行われるカウントダウンコンサートにも参加しない。

ある記者の話ではこんな仰天ネタも飛び出した。

「彼らはジャニーズという枠の中で報じられるのを嫌う。企画を練り上げたもので勝負するSMAPは､素人をいじる番組への出演が多い他のジャニーズアイドルと､俺たちは違うという意識が強い」（同）

このようにSMAPの存在感はジャニーズという枠組みを越え､芸能界全体でも別格の扱いを受けつつあるわけだ。

しかし､そんな栄光のグループであるSMAPが､その陰で人知れない数々の試練を乗り越えてきたこともまた事実。

たとえば､95年にドラマ「味いちもんめ」で､中居正広（なかいまさひろ=36）は､共演した今井雅之（いまいまさゆき=48）と険悪な関係になったことがある。

今井は下積みを重ね､自ら脚本を書いて演じた舞台の海外公演を成功させた､半ば立志伝中の人物。

プロダクションの力で配役が決まる日本のシステムに批判的だとも言われている。

「ドラマの撮影中､僕も若かったから､中居君の前でつい肩ひじを張っていた。ケンカのシーンも本気になってしまい､お互い口をきかない状態が一ヶ月も続いたんです」と今井。

そんな2人が撮影所の喫煙室で鉢合わせとなったとき､中居は言った。

「今井さん､僕のこと嫌いでしょ。わかるんです。アイドルって嫌いでしょう」

「俺は役者だ。お前は有名なグループの歌手だろ。歌手にドラマをもっていかれるのが悔しいだけだよ」

この時､2人は本音で話し､中居は今井にこう断言したそうだ。

「僕は歌手でも俳優でもなく､日本一のMCになる」

「彼は自分の左腕をポンと右手で叩いた。腕＝技術で､いつかタモリさんや､さんまさん､たけしさんと堂々と肩を並べて仕事ができるようになりたいと言う。彼の司会センスは確かに抜群で､その後､言ったことを実現しましたね」と今井。（同）

そんな試練を乗り越え､芸能界屈指の司会者に成長したのは立派だ。

今回､思いがけない事件が訪れてしまい､苦境に立ちつつあるSMAP。

しかし､彼らならば､乗り越えてくれることだろう。

SMAPと草なぎの不死鳥のような復活を待っておこう。（古田鉄寿）