サッカー・柿谷曜一朗、現役時代のしくじりを告白! 調子に乗り移籍、不仲、鬱病・・・
『しくじり先生 俺みたいになるな!!』の5月29日放送回では、切れ味鋭いドリブルや天性のトラップ技術で2014年のブラジルW杯にも出場した元サッカー日本代表の柿谷曜一朗が登壇した。天才ともてはやされたファンタジスタのしくじり後半戦と題した授業を展開し、セレッソ大阪復帰後の苦悩や中堅以上の選手が陥る罠、そして引退に込めた思いを語った。
セレッソ大阪時代、伝統の背番号8を託された柿谷曜一朗だったが、直後に超大物FWディエゴ・フォルランが加入する。
注目が集まる中で柿谷曜一朗は「俺一人じゃあかんの?」と不満を抱いていたと言い、「セレッソ大阪での自分の立ち位置、自信が誰よりもあるので、W杯得点王のフォルランですら『あなた誰ですか?』『ここは僕の場所ですよ』っていう感覚になってしまっていた」と当時を回顧した。
スターへの嫉妬から「フォルランが来たことで、自分より目立つ人がいてほしくなかった。僕のサインじゃなくて、フォルランのサインをもらいに来ていた」と複雑な胸中になり、「僕は明らかに意識してました。ほぼ喋ってないです」と関係性の冷え込みを明かした。
その後、見返したい一心でスイスのFCバーゼルへ移籍するも空回りし、「バーゼルでプレーしているけど、頭は『セレッソに今どう見られているんだろう』という感覚でプレーしてしまっていた」状態に陥る。
「その程度の準備で行った僕が通用するレベルじゃない」と振り返る通り、精彩を欠いて批判を浴びた。
チームのJ2降格に伴いセレッソ大阪へ再復帰した際は、「俺をキャプテンにしてください。絶対チームを勝たせます」と直訴。
「『8番』をつけるだけでは物足りなかった。すべてを背負う覚悟で、『このチームをJ1に上げます』と伝えた」という。
しかし重圧から大怪我を隠して強行出場を続け、パフォーマンスが低下すると周囲へ八つ当たりし、ネット上で殺害予告を受けるまで荒んでいった。
精神的な限界を迎え、「練習場に向かおうとすると過呼吸になり息ができなくなる」という症状に見舞われる。「メディカルの人に言ったら、『自分にいろんな重圧をかけて、全部自分で背負って抱え込むから、そうなっている』『1回クラブハウスから離れた方がいい』と言われて、病院に連れていかれた」そう。
その結果、抑うつ状態と診断され医師から引退を勧められた。「俺ってこんな弱い人間なんや。人ってこういう時に死を意識してしまうのかなと思った」と絶望した過去を吐露した。
晩年は名古屋グランパスや徳島ヴォルティスでプレーしたが、かつてJリーグを席巻した圧倒的なスピードや創造性は影を潜め、戦力外通告を受ける。
現役続行を模索する中、妻の丸高愛実から「もう辞めたら? 大丈夫だよ」と告げられたことが転機となった。
「4歳から30年以上サッカーをやってきて、サッカーで家族を幸せにする以外方法がないと思っていました。サッカーを辞める怖さがあった」と怯えた一方、「今までサッカーのことに口を出したことがない妻が、最後だけ背中を叩く感じで言ってくれて、その一言で救われた」という。
妻の目には「楽しくサッカーをしているように見えなかった。辛そうにやっているのが伝っていた」とのこと。
番組では2025年12月の引退試合の映像も紹介された。セレッソ大阪対ガンバ大阪という形式に香川真司や乾貴士、大久保嘉人らが集まり、2万人以上の観客がスタンドを埋めた。
映像を観た柿谷曜一朗は涙を流し、「プロ意識が足りなくて、自分勝手に行動して、色々迷惑をかけてしまった」と過去を猛省した。
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