カーネーション
[第22週]
――1970（昭和45）年。02/27放送
糸子（尾野真千子）の次女・直子（川崎亜沙美）の結婚パーティが開かれる。それは“サイケの女王”という異名に相応しいド派手なパーティとなった。
この頃、実質的に糸子の店「オハラ洋装店」を切り盛りしていたのは三女の聡子（安田美沙子）だった。聡子は長女・優子（新山千春）や直子がデザインした服の売れ残りをオハラ洋装店で手際よく売りさばいていた。
そんなある日、北村（ほっしゃん。）たちから周防の妻が亡くなった事を知る。さらに八重子（田丸麻紀）からは玉枝（濱田マリ）が病気だと知らされた。糸子は入院している玉枝を見舞いに行った。
――1972（昭和47）年。
糸子は「オハラ洋装店」を聡子に譲ることを決める。それを優子や直子に継げるものの、肝心の聡子から「ロンドンで仕事がしたい」と店を継ぐ事を断られてしまった。そんななか、糸子は北村から「一緒に東京で仕事をしよう」と誘われる。
――1973（昭和48）年。
聡子がロンドンに旅立ち、優子も離婚を決意する。それぞれ新たな道を歩み始めたのだ。そんななか、優子は糸子に東京行きを勧めた。しかし糸子はいまひとつ気分が乗らなかった。“モードに左右される”今の洋服作りへの魅力が薄らいでいたのだ。
そんなある日、糸子は自分の心境を八重子に打ち明ける。八重子とのやりとりのなかで、糸子は自分が洋服の世界にのめりこんでいった初心を思い出すのだった。
その年の祭りを糸子は親しい人達と見物していた。そこであらためて、この地・岸和田への愛着を実感する。
それから月日は流れる。
――1985（昭和60）年
糸子（夏木マリ）は、72歳になっていた。
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生まれながらにおてんばで、ドレスを見て感動してからは呉服屋の娘でありながら洋裁屋を目指す。
「落ち込んでもすぐ浮上、思い立ったら即実行」の岸和田気風を持つ。
ひたむきさがときに暴走を生むことがあるが、周囲に愛されている。
小原家の長女。幼い頃は祖父に可愛がられた。
容姿端麗・成績優秀なお嬢様気質だが、ライバル心むき出しの妹・直子からたびたび挑戦される。
それをまともに受けて立っているうちに逞しくなっていく。
小原家の次女。幼い頃からだんじりが大好きで、糸子そっくり。
姉・優子への対抗心が凄まじく、取っ組み合いになったら容赦なく攻める。
絵の才能は天才的。
小原家の三女。かしこい子になるようにと神戸の曾祖母・貞子が名付けた。
しょっちゅうぶつかり合う長女と次女を横目に、いつもマイペースで上機嫌。
泉州繊維商業組合の組合員で、ファッションビジネスで成り上がろうとする野心家。
糸子との関係は「奈津の男版」。
糸子以外の小原家の女性には人気で、千代からは息子のように可愛がられる。
糸子の同級生で、岸和田屈指の料理や「吉田屋」の一人娘。
未来の若女将は「べっぴんやないとあかんさかい」、毎日日傘で登下校している。
糸子に対しては「女としての値打ちがちゃう」と言うものの、内心その動向が気になっている。
幼い頃から川原の道ですれ違う、泰蔵兄ちゃんを慕っている。
糸子の母。元は神戸の富豪・松坂家の令嬢だったが、花嫁衣裳を納めに来た善作と駆け落ちした。
四女をもうけて現在に至る。お嬢様気質で家事も家計のやりくりにもうとく、毎日善作にしかられっぱなし。
だが生来おっとりした性格のため、まったくこたえていない。
小原家の次女。スケールの大きい姉と二人の幼い妹の間に挟まれやややりにくいポジション。
だが母譲りで、意外とのんきでマイペースなところがある。
成長するにつれて糸子をしっかりと支えていく。
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