運命の人
[第1話]
1971年、総理大臣の佐橋(北大路欣也)は記者会見で、沖縄の日本復帰を発表。01/15放送
だが、記者の弓成(本木雅弘)は、ベトナム戦争中の米軍は沖縄の基地を維持するはずだと追及。
佐橋は外交交渉を邪魔するような憶測を書かないよう釘を刺して、記者会見を打ち切る。
弓成は外務省のナンバー2・安西(石橋凌)のもとを訪れ、沖縄返還について尋ねた。
安西はそんなことは自分には分からないと言って、部屋を出ていく。
すると、弓成は開いたままの机に引き出しに、極秘文章を発見。そのコピーを取った。
帰社した弓成はそのコピーを上司の司(松重豊)に見せ、翌朝の1~2面を確保する。
帰宅した弓成は妻の由里子(松たか子)に、田淵(不破万作)から届いた最中を差し出される。
中には多額の現金が入っていた。
よからぬ記事を書くなという指示と受け取った弓成は、それを送り返させる。
翌朝、弓成が書いた米軍基地返還リストが朝刊の1面を飾る。
その日、弓成は外務省を訪れ、安西に米軍の基地回復補償費について追及。
安西はそれには答えず部屋を出ていった。
部屋に残った弓成が机の資料に目をやると、事務官の三木(真木よう子)が見ないようにと釘を刺した。
帰社した弓成は司から呼び出される。
司は60年安保の時に国の機密を暴こうとして警察にマークされ、家族まで調べられたという。
佐橋は当時の総理の弟だから、気を付けるようにと忠告。
だが、弓成は政府の欺瞞を見て見ぬふりをするのなら、記者をやってる意味がないと反論する。
翌日、弓成は安西を食事に誘うが、急用が入ったと言って辞退される。
せっかく予約した店だからと、弓成は三木とふたりで食事することに。
店を出て別れた後、三木が弓成を追いかけてきて、もう1軒飲みに行こうと言う。
翌日、弓成が外務省に行くと、三木が食事のお礼だと言って、紙袋を差し出す。
中を見ると、極秘と判を押された資料のコピーが入っていた。
1971年6月9日、林外務次官(石丸謙二郎)は総理官邸の佐橋総理のもとへ。
アメリカが日本に軍用地復元補償費の肩代わりを要求しているという。
佐橋は沖縄返還のための苦渋の選択だと言って、それを受け入れることを決断。
その日、愛川(大和田伸也)と米国務長官の会談で沖縄返還交渉が妥結した。
会見の内容が腑に落ちない弓成は、調定の全文を入手すべく外交筋に当たる。
だが、その頃、競合紙の記者・山部(大森南朋)の姿が見当たらないという噂が。
山部がパリ会談の文面を入手したと察した弓成は、安西のもとへ急ぐ。
だが、安西は弓成のことなど、相手にしようともしなかった。
案の定、山辺の書いた記事が競合紙のトップを飾った。
その記事を読んだ三木は弓成に電話してくる。
役に立てるものを渡したいから、会えないかというのだ。
三木は弓成に「極秘」「大至急」と押された書類を差し出した。
こんなものを渡して大丈夫なのかと言う弓成に、三木は負けてほしくないからと答える。
1971年6月17日、沖縄返還協定の調印式が行われる。
その裏で弓成は司に、国民を欺く密約が存在していると宣言するのだった。
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第1話
毎朝新聞政治部のエース記者。傲岸ともいえる自身と情熱に溢れている。
数々のスクープを上げ、次期総裁候補とも強いコネクションがある。
社内に敵も多いが、他紙の記者に至るまで誰もが一目置かざるをえない存在。
亮太の妻。大きな野心を持つ夫を支え、結婚以来献身的に尽くしている。
二人の男の子の母親でもある。
外務省ナンバー2の安西審議官の部下である事務官。
弓成と審議官室で出会う。
弓成とスクープを競う、読日新聞の政治部エース記者。
政治家に人脈を持ち、フィクサー的存在として一目置かれている。
弓成とはライバルでありながらも互いに認め合い、情報交換をし合う盟友でもある。
内閣総理大臣。
アメリカと米軍基地の永続的使用を認める合意を交わしたのでは、という噂が流れる。
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