歌姫
[第6話]
11/16放送

太郎(長瀬智也)は町の喫茶店で待ち合わせしていたはずの鈴(相武紗季)の姿が見えず、疑問に思う。そこに偶然、山之内(古谷一行)とクロワッサンの松(佐藤隆太)が現れた。太郎はオリオン座だけは山之内一家の好きにさせない、と豪語。山之内は初めて会った太郎に何かを感じ、彼を自分の家に連れて帰る。

山之内が同性愛の趣味があるのかと恐れて、そのまま口にした太郎は面白がられ、食事をともにすることに。山之内は東京で刺激を受け、政治の世界に飛び込むことを決意していた。太郎は映画の興行を仕切ると言っていたことはどうするのかと追及。山之内はその件から手を引き、やがては一家の看板も下ろすつもりだと言う。太郎と山之内がすっかり親しくなったのを見て、松は憤慨。だが、手下たちも皆、松より太郎を慕うようになっていた。松は太郎に突っかかっていくが、あっさりねじ伏せられる。その時、太郎は喫茶店で拾ったブローチを落としていた。

一方、美和子(小池栄子)は鈴(相武紗季)の紹介で、鯖子(斉藤由貴)の旅館に泊まることになる。鈴はなかなか帰ってこない太郎のことが心配。太郎が話があると言っていたのは何のことだったのかも気になっていた。美和子はブローチをなくしたことに気が付くが、彼女のスーツのポケットには太郎にそっくりな軍人の写真が入っていた。

そんな中、オリオン座に来ていたメリー(遠山景織子)を金髪の男が迎えに来た。太郎はあれは外人に違いない、ロシアの軍人は皆、あんな感じだったと言い出し、鈴はハッとする。太郎の過去の記憶がよみがえってきているのではないかと思ったのだ。

やがて、太郎が美和子のブローチを落としていったと聞いた山之内がオリオン座に現れた。山之内は太郎にブローチを差し出し、持ち主を知らないかと尋ねる。東北弁の女だと聞いた太郎は美和子のことだと気付き、鯖子の旅館にいるはずだと答えた。帰り際、山之内は太郎のことを改めて見て「他人の空似か」と独り言をつぶやく。

その後、山之内は美和子に会いに、鯖子の旅館へ。山之内は美和子にブローチを差し出し、拾ってくれたのは映画館の人間で、その男に会ったら驚くはずだと言う。

土佐清水を離れる日が来た美和子はオリオン座へ向かう。そこで太郎の顔を見た彼女は動揺。涙を流しながら、太郎にブローチを拾ってくれた礼を言う。大事な人からもらったものなのだという。そんな美和子の様子を鈴が不安げに見つめていた。

オリオン座の外で待っていた山之内に、美和子は「あれは間違いなく、ユウさんだ」と言う。そんな二人に浜子(風吹ジュン)は、太郎の昔の知り合いかと尋ねた。そんな浜子に山之内は、美和子は太郎の女房だと答える。
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キャスト
四万十太郎、小泉旭(一人二役) / 長瀬智也(ながせともや)
四万十太郎昭和30年代のシーンの登場人物・・・
岸田鈴(きしだすず) / 相武紗季(あいぶさき)
映画館の手伝いをしている館主の娘。幼い頃・・・
クロワッサンの松 / 佐藤隆太(さとうりゅうた)
土佐の狂犬と異名を取る愚連隊。フランスか・・・
芥川 / 秋山竜次(あきやまりゅうじ)
町を仕切っている山之内一家の手下。オカマ・・・
神宮寺くん(じんぐうじくん)=ジェームス / 大倉忠義(おおくらただよし)
学校を休学して、四国お遍路の旅をしている・・・
鯖子(さばこ) / 斉藤由貴(斉藤由貴)
旅館の女将。観光客やお遍路を見つけると、・・・
岸田勝男(きしだかつお) / 高田純次(たかだじゅんじ)
オリオン座館主。鈴の父。町の人々からの信・・・
岸田浜子(きしだはまこ) / 風吹ジュン(ふぶきじゅん)
勝男の妻。鈴の母。鈴と太郎の恋の行方を気・・・

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