山田太郎ものがたり
[第3話]
07/20放送

特進クラスのホームルーム。鳥居(吹石一恵)が「校長先生が畑を手伝ってくれる人を2人募集している」と生徒たちに尋ねる。
逡巡した挙句、太郎(二宮和也)はすっと手をあげる。もちろん、野菜をもらえるかもしれないという思惑があった。そして女子。太郎と仲良くなれるチャンスとばかり、大量に手をあげる。隆子(多部未華子)もおどおどと手をあげた。結局、くじ引きの結果、隆子に決定。
その奇跡に感謝し、太郎と接近しようとする隆子の妄想は膨らむばかり。
放課後、ふたりで作業に着替え、校長(宇津井健)の手伝いを始める。作業着さえも似合ってしまう太郎に、隆子は“着こなし王子”だと大喜び。太郎の「うちで畑仕事しているから」という発言も、「大農園を持っているんだ……」と勘違い。

放課後の作業を終え、太郎がスーパーに行くと、「横綱コロッケ」の争奪戦で見事な技を繰り広げた主婦・まりあ(柴田理恵)とであった。まりあの買い物っぷりに惚れた太郎は「ぼくを弟子にしてください」と頼む。
最初のチャレンジは新しいスーパーの目玉商品「松坂牛」。その話を家族にすると、「かたまりの肉なんて食べたことない!」とみんな大喜びだった。

まりあのことを「スーパーの達人」と称し、御村(桜井翔)に語る太郎。すると御村もその特訓に参加したいといった。

放課後、作業をしていると校長から卒業生である永原眞実(吉沢悠)を紹介された。彼は城南学院大学・農学部の准教授。その彼に「どうやったら大きな野菜ができますか? できれば家族8人が満腹になるくらい」と尋ね、笑われる。
隆子の太郎に対する気持ちに気づいたのか、校長は席を外す。
隆子はこの時とばかり、太郎について尋ねる。どんな家に住んでいるのか、どんな家族なのか……。「一戸建てに8人で住んでいる」という太郎に、隆子の妄想は膨らむばかり。

そして、まりあによる特訓が始まった。「タイムセールスは闘いだよ」。
太郎は御村とともに「タイムセールスの攻略法」を学ぶ。「店員が値段を貼りかえ始めたら、即ゲット」など伝授される。

一方、まりあは家に帰ると、隆子に「あんな子がアンタの彼氏だったらいいのに〜」と話す。しかし隆子は「私は玉の輿にのる!」と宣言。お金持ちでカッコよくて、でも、庶民の感覚もきちんと持っている人がいるという隆子に、まりあは「そんなマンガみたいなことあるわけない」と一蹴。

隆子はじわじわと太郎に接近する。「なぜ菜園係に立候補したのか」「将来、どうしたいのか」と聞くと、太郎は「家族のため」「家族が笑顔でいられたらいい」とにっこり。それを聞いて、さらに妄想を深める隆子。

「情報を征するものは戦を征す」――まりあの特訓は続く。新しいスーパーの見取り図を手にいれ、近道を考えるまりあ。「スタート地点さえ間違わなければ勝ったも同然よ」と鼻息も荒い。

特訓後、御村、まりあを連れて家に帰る太郎。太郎は、お金に無頓着な綾子(菊池桃子)が、まりあに叱られるのではないかと心配していたが、まりあは会うなり「立派な息子さんをお育てになって」と太郎を褒める。みんなで楽しく食卓を囲む姿に、まりあは感動し、松坂牛をゲットするためにさらなる特訓を始め、太郎と御村はスクワットや階段のぼりなど、体力づくりに励む。

いよいよ決戦前日。太郎は松坂牛争奪戦に心を集中させ、そして隆子は太郎に告白しようと決意していた。

当日、隆子は意を決して「菜園の作業やっちゃわない? それ終わったら……」と言いかけるが、太郎は「けっこう大事な用事あるんだ」という。動転して「一人で終わらせる」という隆子に、「必ず戻ってくるから」と約束する太郎だった。

そして放課後。新規開店のスーパーに向かった太郎と御村に、「ここからは個人戦。敵だからね」というまりあ。松坂牛は限定1個なのだ。
スタート! シミュレーションどおりに走っていく太郎。そして――ゲット! これで、これでみんなにかたまりの肉を食べさせてあげられると高く掲げる太郎。そんな太郎をバーベキューセットと野菜を持って待っていた御村とまりあ。
これから家に行こうというまりあに「待たせている人がいるんです」と太郎はいい、学校に戻る。本当に戻ってきてくれたと喜ぶ隆子。そして太郎は隆子に言う。「おわびと言ったらなんなんだけど、うちでパーティやるから来ない?」
ものすごいダンスパーティが催されると妄想を膨らませていた隆子はやがてボロ屋を目の当たりにし、現実を知る。しかも、そこには母のまりあがいた。
一方、思い通りのバーベキューパーティを行うことができ、大満足の太郎であった。

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07/20 第3話


07/13 第2話


07/06 第1話

キャスト
山田太郎 / 二宮和也(にのみやかずなり)
主人公。カッコよく、成績優秀でスポーツも万能。そして女子たちをとりこにするスマイル――名門・私立一ノ宮高校に通う、「日本一彼氏にしたい高校生」。そんな全てを兼ね備えているアイドルであるため、まわりからは相当な「おぼっちゃま」だろうと思われいるが、実は超貧乏。幼い弟妹を養うため、毎日アルバイトに精を出し、家事をこなす苦労人である。その節約ぶりは熟練した主婦のようだ。
一ノ宮高校に入れたのは、高校始まって以来、4人しかいないといわれる特待生であり、校長のお気に入りでもあるから。
そんな彼にとって、一番大切なのは「家族」。家族のために、今日も頑張れるのだ。
御村託也 / 櫻井翔(さくらいしょう)
一ノ宮高校三年生。日本を代表する華道の家元の孫であり、大豪邸に住む正真正銘のおぼっちゃま。正反対の境遇である太郎と、女子の人気を二分している。無表情で感情を表に出さないタイプだったが「彼なら俺を笑わせてくれるかもしれない」と期待し、「おもしろい」太郎に近づいていく。
そのうちに、太郎の家が「ド貧乏」であることを知り、太郎とその家族をサポートする。そして、ふたりは親友となってゆく。
池上隆子 / 多部未華子(たべみかこ)
一ノ宮高校三年生で、中流階級の普通の家族に囲まれ普通に毎日を過ごす普通の女の子。
一ノ宮高校には必死の勉強で合格した頑張り屋さん。
彼女自身は貧乏ではないのだが、スーパーの特売で店員に値切り交渉を始める母や、ステテコ姿で家中を歩き回りおならをする父に囲まれた家庭環境が嫌い。
人生の目標は「玉の輿に乗る」こと。
山田和夫 / 松岡充(まつおかみつる)
太郎の父。元は開業医の一人息子で、将来は医者になるよう、レールを敷かれてきた。
しかし、高校生の時、綾子と出会い、恋に落ち、子供を授かる。親には勘当され、学費もストップされたが、特待生として一ノ宮高校を卒業し、ストレートで東京藝術大学に進学した。
大学院まで進み「天才すぎて、一般人には理解されない画家」として注目を浴びるが、本人にその自覚はない。現在は海外を放浪し、ひたすら自由に楽しくくらしている。抜群の容姿と天真爛漫さで女性は近づいてくるが、実は綾子以外の女性には興味がない。
少女から老婆まで多くの女性に貢がれるが、本人は「世の中いい人ばっかりだなぁ」としか思っていない。
杉浦圭一 / 忍成修吾(おしなりしゅうご)
一ノ宮高校三年生で特別進学クラス。
かなりのナルシストで、社長の息子というおぼっちゃまであるため、相手が誰であろうが、張り合いたがる。見た目はかっこよく、入学当初は太郎や御村と主意を争っていた。が、あまりのナルシストぶりに人気は低下し、今では二人に大きく差をつけられている。
しかし、太郎よりは絶対に優れていると信じているため、女子の人気が太郎にいくのが許せない。ことあるごとに太郎に対抗し、人気挽回のチャンスを狙っている。

山田綾子 / 菊池桃子(きくちももこ)
太郎の母。子供の頃から身体が弱く、あまり外で遊ばなかった。
元々は華族の末裔で、大企業の社長の一人娘としてこの世に誕生したが、綾子が生まれると同時に、母親は死に、父の会社も傾いた。その心労により、父親も病に倒れ、治療費で財産もなくなった。
しかし、生まれのよさからか、人を疑ったりという下世話な心を持たず、周りの人々を幸せにする愛くるしさと優しさに満ちている。その一方で、世間知らずであること、そして、ヘソクリの隠し場所を本能的に嗅ぎつける天性の勘があることで、一家を支える太郎をいつも苦境に陥れる。彼女が神様からの贈り物だと思っている金は、いつも太郎がアルバイトで貯めた生活費と下の子たちの給食費であり、彼女がみんなのためにと思って買ってきたものはたいてい役にたたない。しかし、夫の和夫にかわって、なんとか子供たちを助けたいと思っている。
中井正美 / 大塚ちひろ(おおつかちひろ)
一ノ宮高校三年生で特進(特別進学)クラスの生徒。
明るい性格でクラスのムードメーカー。
憧れの存在である太郎(二宮和也)や御村(櫻井翔)に対してとても積極的。
安藤政樹 / 山田親太朗(やまだしんたろう)
私立一ノ宮高等学校特進(特別進学)クラスの生徒。
ルックスに人気はあるものの、性格が読みきれないキャラクター。
鳥居京子 / 吹石一恵(ふきいしかずえ)
太郎(二宮和也)たちの担任で一ノ宮高校では、一番若い女性教師。
生徒たちから可愛いと人気はあるが、教師たちの間では「ちょっと頼りない新人」というポジションにいる。緊張しやすいキャラクターでガチガチになることがとても多い。
永原眞実 / 吉沢悠(よしざわゆう)
名門、城南学院大学・農学部の准教授。
史上最年少で准教授の地位まで登りつめた、世界的にも超有名な天才学者。
常にクールで沈着冷静で学生たちから「鉄の男」と恐れられている。
性格は超が付くほどのドSで、Mなターゲットを見つけてはネチネチ追い込んでいく。
しかしそんな時でも常にクール。
一ノ宮校長 / 宇津井健(うついけん)
私立一ノ宮高校の校長。一ノ宮高校が日本有数の名門私立高校となったのは、この男の存在があったからとも言われている。
校長といっても一教育者として生徒に接しており、生徒からの評判も高い。

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