四つの嘘
[第4話]
07/31放送

良子(野際陽子)から「娘・冬子(松山愛里)を養女にしたい」と申し出があってから、詩文(永作博美)が知らぬところで、どんどん二人が仲良くなっていくことに詩文は気をもめていた。そんなある日、良子がすきやきの材料を持って詩文堂を訪ねてくる。冬子が「ママと仲良くして欲しい」と良子に頼んだのだ。一同が料理を囲むなか、詩文は「冬子をお願いいたします」と良子に頭を下げる…。

詩文堂も閉店することを決めていた詩文。翌日から仕事口を探しはじめるが、40歳を過ぎて、仕事のキャリアを持たない詩文が得られる仕事は、そう多くなかった。厳しい現実を実感する詩文だった。

一方、ネリ(高島礼子)は英児の所属ジムで会長(不破万作)と会っていた。「英児にその気があればトレーナーとして受け入れる」という会長。同時に、深入りしないほうがいいと忠告される。

翌日、ネリは病院長から大学病院の教授選に出るよう勧められる。「君には時代の先頭を行く宿命がある」と強力な後押しを約束する。頂を狙って努力してきたネリにとっては喜ばしいはずのことなのに、ネリは即答できないでいた。そんなネリに、奇妙な脅迫電話がかかりはじめていた…。


一方、平和な専業主婦・満希子(寺島しのぶ)の生活にも小波が立ちはじめていた。息子・明(井之脇海)の家庭教師・大森(崎本大海)と娘のゆかり(夏未エレナ)が親しくなりはじめていたのだ。23年前の美波(羽田美智子)と圭史(仲村トオル)の出来事が重なり不安を覚えずにいられない満希子。心配で仕方がない満希子がネリの病院を訪ねると、再び詩文と遭遇する。

久々に会った3人。ネリは満希子の雰囲気の変化を怪しく感じるが、詩文は満希子の女性としての変化を感じ取っていた。レストランに場所を移すと、満希子は娘と家庭教師の関係について話しはじめ、「歴史が繰り返される」と不安を訴えるが、ネリと詩文にはのんきな専業主婦のゴシップネタにしか聞こえない。

教授への道で悩むネリと厳しい就職活動の真っ最中の詩文に。立場も価値観も人生観も全然ちがう3人だったが、いつしか会話は盛り上がっていた。その頃、ゆかりは大森を呼び出していたが、大森にあっさりとかわされていた。

帰り道で満希子は大森とバッタリ会う。じつは満希子は大森に好感を寄せていたのだ。夜道を二人で歩いていると、大森がそっと満希子の肩を抱いた…。

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07/17 第2話


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キャスト
原詩文 / 永作博美(ながさくひろみ)
御茶ノ水に昔からある、小さな書店「詩文堂」の娘。元夫・河野圭司と離婚して以来、実家で娘を育てている。
自他共に認める“魔性の女”で、不思議な魅力で男を引き寄せる詩文。
元・夫の圭司は、高校時代の同級生・戸倉美波の初恋の相手で、詩文は美波から圭司を奪って結婚したのだった…。周囲の非難にも負けず、結婚、出産を遂げたが情熱が続かず離婚。そんなことから、美波の友人西尾満希子を嫌われているし、詩文自身も満希子が嫌い。
西尾満希子 / 寺島しのぶ(てらしましのぶ)
仏壇屋の一人娘。夫・武に養子に入ってもらい、平凡な主婦生活を送っている。
高校時代は、クラスの人気者で、何をやるにもリーダー的存在だった、満希子。
主婦として平和で退屈な毎日を過ごしていたが、戸倉美波の事故死で、運命の歯車が回りだす…。
河野良子 / 野際陽子(のぎわようこ)
河野圭史の母。息子・圭史の出世だけを楽しみにしていた母。
ひとり息子の将来を詩文に奪われたと、今も恨んでいる。
しかし、圭史が亡くなり自分の周りに身寄りが居なくなったとき、詩文が育てている圭史の娘・冬子に興味を抱く。
河野圭史 / 仲村トオル(なかむらとおる)
原詩文の元夫で、詩文との間に生まれた冬子の父親。
高校時代には、戸倉美波の家庭教師をしていて、美波の初恋の相手であったが、詩文の魅力に引き寄せられ、詩文と結婚をする。しかし、長くは続かず離婚。
離婚後、カナダに移住するが、そこで美波と偶然再会をし、愛が再燃する…。
美波と内緒で逢っていた時、ボートが事故に遭い、2人とも死んでしまう。


西尾武 / 渡辺いっけい(わたなべいっけい)
西尾満希子の夫。満希子が仏壇屋の一人娘だったので、婿養子に入る。
とてもおとなしく、のんびりとした、いい人。
しかし、どこか、他の人に対して無関心なところがある。

安城英児 / 勝地涼(かつぢりょう)
戸倉美波 / 羽田美智子(はだみちこ)
カナダに在住する主婦高校時代は、満希子の子分的存在で、いつも一緒に行動をしていた。自分の家庭教師をしていた河野圭史に恋するが、その圭史を詩文に略奪される。そのまま高校を休学する。
初恋の圭史が忘れられず、圭史によく似た男性と結婚するが、移住先のカナダで圭史と再会。不倫関係を続けるものの、圭史と密会していたボートが事故に遭い、2人とも死んでしまう。

灰谷ネリ / 高島礼子(たかしまれいこ)
脳外科医。詩文、満希子、美波と同じ高校に通っていた。
高校時代から勉強がよくできて、将来医者になるため、同級生と一緒に遊ぶことなく勉学に励み、トップで卒業。念願の医師となる。
仕事が人生。過酷な勤務も、ネリには情熱を注げる職場だった。
自分の人生を貫き、生涯独身を貫くはずだったが…。




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