阪神金本、世界記録がストップ…苦渋の決断で自ら辞退

アニキの名でファンからもチームメイトからも親しまれているセ・リーグ阪神の金本知憲外野手(42)が18日、
対横浜戦の先発メンバーから外れ、世界記録更新を続けていた全イニング出場連続試合数が1,492でストップした。

金本の決断は自分の記録をストップさせてもチームの勝利を優先するまさに男の決断だった。

春先の練習中に右肩を痛めた金本は、17日の対横浜戦の守備中送球がショートに届かない場面があるなど怪我の状態は悪化しており、今期の打率も1割6分7厘(17日時点)と低迷していた。
そして18日「チームのために…」と最後は自ら先発出場の辞退を申し出たのだ。

金本選手が持つ連続試合全イニング出場の記録は広島時代の1999年7月21日の阪神戦からスタート。
2006 年4月9日の横浜戦では元オリオールズのカル･リプケン氏が持つ大リーグ記録の903試合を抜き、以後、世界記録を更新し続けてきた。

残り8試合で1500試合の節目に届く、というところであっただけに苦渋の決断であったと思われるが、アニキ金本の人間性が伝わる漢らしい引き際である。

しかし金本にはまだ偉大なる記録の更新が残っている。
それは1998年7月10日からの続く連続試合出場記録数だ。
この日金本は8回代打で登場。
結果は2ゴロに終わったものの日本プロ野球歴代2位の1,638試合に記録を伸ばした。

今後は連続試合出場記録数1位を目指すと共に1試合でも多いチームの勝利を目指す金本。
これからも球界のアニキからは目が離せない。

(2010年4月19日)

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