米大・松井稼頭央が電撃退団ヤクルト獲得に積極的

リトル松井、事実上の解雇。
19日(日本時間20日)、米大リーグ・アストロズは不振が続いていた松井稼頭央の保有権を放棄すると発表した。
今後、松井はウェーバーにかけられ、24日(同25日)までに獲得希望球団がなければ自由契約選手として日米を問わず全球団との交渉が可能になる。

松井は西武時代にMVP1度、盗塁王3度、最多安打2度のタイトルを獲得。
04年にFAでメッツに入団し、06年途中でロッキーズに移ると、07年にはワールドシリーズ出場に貢献した。
その後、同年末にアストロズと総額1650万ドル(当時の金額で約18億3000万円)で3年契約を結んだ。
1年目には打率・293、20盗塁と活躍を見せていたが、2年目の昨年は打率・250にとどまる。
契約最終年の今季に入っても開幕から不振で出場機会も減少。27試合を経て打率・141、21試合連続無安打と低迷していた。
チームも借金12で地区最下位に陥っており、来季に向けたチームづくりを始めていることから、今季で契約の切れる松井を外すに至ったとされる。

この電撃退団に日本球界でいち早く動きを見せたのがヤクルトだ。
鈴木正球団オーナー代行兼球団社長は「24日を待ってということになるが、調査を進めるよう指示を出した」(スポーツニッポン)と明言。
現在、新外国人調査で渡米中の奥村海外担当が現地で本格調査に乗り出し、低迷するチーム浮上の切り札として獲得に積極的な姿勢を見せている。

(2010年5月22日)

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