西武アジアシリーズ王者! 試合の決め手、石井義の“奇跡の走塁”とは!?
16日に行われた統一(台湾)とのアジアシリーズ決勝戦。この日の勝者が今年度のアジアNo.1となる大事な一戦。

日本代表として大会に臨んでいる埼玉西武の戦士たちは、リーグ制覇・日本一・アジア王者の三冠という最高の形で今季を締めくくりたいと思っていたに違いない。

その気持ちは選手のプレイとして、劇的な形で試合に現れる。

試合は序盤から両チームの投手が好投し、八回終わって両チーム無得点という投手戦。
このまま延長戦に突入するかと思われた。

ところが九回、西武の攻撃で二死一塁の場面。
一塁には石井義。打席には佐藤が立った。なんとか繋いで得点圏に走者を進めたい場面である。

すると直後、投じられた球にうまくバットを合わせた佐藤の球は、相手チーム遊撃手の頭上を越え、左中間へ転がった。
右に寄っていた中堅手が慌てて捕球し遊撃手へ返球したが、山なりの返球。
西武が誇る清家三塁コーチはその状況を見逃さなかった。
三塁へ走りこんでくる石井義に対し右手をグルグルと回し、一気に本塁を狙うよう指示。
これを見た石井義はスピードを緩めることなく本塁へ飛び込んだ。

結果はセーフ。まさに劇的な走塁だった。
この瞬間1-0での西武サヨナラ勝利が確定し、本塁目がけて選手・スタッフが走りよってきた。
そして始まった西武・渡辺監督の今季4度目の胴上げ。

日本代表としての大役を果たした渡辺監督に涙はなく、ホッとした様子で歓喜の笑顔を見せていた。

試合後のインタビューでも、
「本当にアジアの頂点に立ったという実感がわいてます。シビアなゲームが続いた中でみんなよく頑張ったと思う。チーム一丸でNo.1になりたいという気持ちが最後に出た」とチーム一丸で勝利したことを強調した。

また、奇跡の走塁を演出したサヨナラ打の佐藤もインタビューで、
「(左中間を)抜けるとは全然思わなかった。中継の態勢があやふやでそれを見て腕を回した清家さん、走った石井(義)は客観的に見て凄いと思う」とチームメイトの奇跡の走塁にアッパレといった様子だった。

これでシーズンを通じて計160試合を戦い抜いた西武の戦いが終わった。
今後は背中を追われる者としての“新・常勝軍団”新たな戦いが始まる。
(2008年11月17日)
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