原巨人、セ界40勝に一番乗り!! 長野ダメ押し弾炸裂!!

24日に行われたヤクルト対巨人戦。1点リードの六回一死一塁で、巨人・長野がヤクルト・中沢のチェンジアップを完璧に捉え、左中間席へ運ぶ9号2ラン。
左腕との初対決を一振りで制しチームの勝利を決定付けると、2位阪神とのゲーム差を3と広げた。

中沢は、ともに東都大学リーグ、社会人野球でしのぎを削り、プロでも新人王争いを繰り広げているライバルだ。
4月17日の松山での初対決では三振に仕留められている。
2回目の直接対決は9号2ランでリベンジを果たした。

これで、長野が本塁打を打った試合でチームは8戦8勝と、不敗神話を継続。
その際立つ勝負強さを支えるのは、最近芽生えてきたという体のケアにかけるプロ意識だ。

「いろいろと考えて、工夫しながらやっているみたいですね」と篠塚打撃コーチは話す（スポーツ報知より）。
以前は試合前の練習で、マスコットバットの先端に金属の重りをつけてティー打撃することを日課にしていた。
しかし5月中旬以降、疲労の蓄積を予防する狙いで、その日の体の状態を見極めつつ、過度な負荷をかけない通常のバットのみでスイングする日を増やしている。
練習前に行うアーリーメニューにも体幹強化のメニューを加えた。
その効果だろう。「（疲れも）取れてきた」とリーグ戦再開後は打率.333と調子を上げた。

それでもまだ道半。八回の守備で中堅への飛球の目測を誤ってしまったからだ（記録は中前安打）。
伊原ヘッドコーチが「あれでは困る」と首をひねったように、緊迫した場面では試合の行方を左右しかねないプレーだった。
「守備の練習をしっかりやります」
試合後は厳しい表情でそう話した。打つだけで納得できる長野ではない。
周囲からミスを厳しく指摘されるのは期待の表れだろう。
攻守ともにで輝かなければ許されないレベルにまで、この男は到達しているのだ。

(2010年6月25日)

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