2冠マエケン完投勝利!! 巨人戦連敗を8で止める

1日に行われた広島対巨人戦で､広島･前田健太投手(22)が4安打1失点の完投勝利｡
リーグトップタイ､自身初の2ケタとなる10勝目を挙げ､開幕からの巨人戦連敗を8で止めた｡
球宴ファン投票で両リーグ最多得票で自身初の球宴出場を決めていた前田はこの日発表された選手間投票でもセ･リーグ投手部門で1位に｡
2冠に輝いたその実力をこの日の投球で証明して見せた｡

｢先発として勝っておきたい数字｡1つの通過点はクリアできたかな｡でも､まだまだここからが勝負なので｣(スポニチアネックスより)

プロ4年目で挙げた初の2ケタ勝利､ハーラートップの10勝目に笑顔の前田｡
巨人の強力打線を4安打1失点｡それも1～6番打者を無安打に封じての白星だけに嬉しさ倍増だ｡

立ち上がりから全開の投球｡｢飛ばしていった｣という初回に3者凡退でリズムに乗ると､二回にはラミレス､阿部を連続三振に仕留める｡決め球はいずれもスライダーだった｡
三回一死三塁では､内海のスクイズに対して瞬時にボールを外して対応｡空振り三振､走者もアウトにした｡

｢バントの構えが見えたので､少し横に外しました｣

冷静に振り返るその顔に､エースの風格が漂う｡さずが選手間投票1位ということか｡

｢対戦して､そのうえで評価してくれたことだし､プロに選ばれたというのは純粋にうれしい｣

声を弾ませて語るその姿は､22歳らしく若さにあふれているが､その実力は折り紙つきだ｡

(2010年7月2日)

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