｢ボクらしい｣中日･山井ノーヒッターまであと3人に苦笑い

快挙達成まであとアウト3つだった｡

9回先頭の坂本に投じた99球目はレフトスタンドに突き刺さった｡

山井のノーヒットノーランの夢はついえたが､その後マウンドに上がった岩瀬が後続を抑えチームは6連勝｡
2位巨人との差はついに0.5に縮まった｡

試合後に山井は､
｢前回のことが頭をよぎりました｡6､7回ぐらいから意識はしていました｡やっぱり､8回までしか投げられませんでした｡ボクらしくていいと思う｣(スポーツ報知より)
と悔しさを押し殺しコメント｡

山井の言う｢前回｣とは､2007年の日本シリーズ第5戦｡
8回までパーフェクトピッチングをしたものの､9回岩瀬への交代を告げられた｡

そのとき交代を決めた落合監督も､今回の山井の投球には､
｢記録っていうのは､そんなに簡単にやらせてもらえないな｡でも､見たかったね､久々に｣(同)
と素直に残念がった｡

2006年の中日･山本昌以来の快挙を逃した山井だが､
｢坂本の本塁打を反省材料にして生かしたい｣(同)
と前向き｡

2008年から2年間勝ち星がなかった山井｡
首位追撃へ中日に頼もしい男が帰ってきた｡

(2010年8月19日)

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