プロ初セーブも「うれしくない」 西武のピンチ救った岡本篤が不満顔なワケ
【オリックス 5-6 西武】最後は想定外のドタバタ劇。それでも大きな一勝だ。

西武は最大6点あったリードを追いつかれ、九回にサヨナラのピンチを作られたが、なんとか逃げ切った。
優勝マジックは1つ減って「5」。最短で19日にも2年ぶり22度目のリーグ制覇が決まる。

「九回にウチが(一死満塁で)追加点を取れなかったし、相手は勢いづく。しっかり摘み取っていかないといけないのに・・・。まあ、この時期は結果がすべてだからね」(サンケイスポーツより)

試合後、こう振り返った渡辺監督の表情は安堵感で満ちていた。

5点リードの八回にセットアッパー藤田を登板させ万全を期したが、まさかのソロ2発を被弾。

3点差に迫られ、九回は抑えのシコースキー登板かと思われたが、なんと右ひじの張りを訴え登板回避。

この緊急事態にマウンドに上がったのは、かつての守護神・グラマン。
しかし、先頭打者にいきなり四球を与えリズムを崩すと、その後2本のヒットを浴び降板。

急遽マウンドに上がった岡本篤は1点は奪われたものの、最後はバルディリスを併殺に打ち取り、プロ初セーブをマークした。

チームのピンチを救った岡本篤は、
「きっちり抑えていないのでうれしくないですよ」(同)
と苦笑い。

なんとか逃げ切って掴んだ勝利は、今シーズン76勝目。
日本一に輝いた2年前の勝ち星に並んだ。

渡辺監督の唱える「チーム一丸」を実践し、獅子は優勝へ突き進む。
(2010年9月16日)
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