箱根駅伝､最年長選手は東大大学院生!! 27歳の依田崇弘が箱根にかける思いとは!?

毎年､熱い戦いが繰り広げられる箱根駅伝｡
出場校が出揃う中､先日､関東学連選抜チームのメンバーが発表された｡

関東学連選抜チームは､箱根駅伝の本戦出場を逃した大学から選抜された選手たちで構成｡
10位以内に入れば翌年の大会の予選会から出場枠が1つ増えるため､合同チームとはいえそのモチベーションは高い｡

そんな関東学連選抜チームの中で一際目を惹くのが､東京大大学院生(博士課程3年)の依田崇弘選手だ｡
依田は大学院で天文学を専攻｡
そのため､研究は夜通し行われることも多かったというが､1カ月平均600～700キロにも及ぶ早朝の走り込みを欠かしたことはない｡
つい先日､英文で約100ページもの博士論文を書き上げ､
｢あとは箱根だけ｣(山梨日日新聞より)
と調整は最終段階に入っている｡

依田は箱根に出場登録している320人中､最年長となる27歳｡
恵まれた練習環境の中でトレーニングする若い選手が多く出場するが､
｢年齢がハンディになるとは思わない｡自分の力を発揮するだけだ｣(同)
と力強い｡

依田の箱根への強い思いは､2年前に味わった辛い経験が関係している｡
2年前の大会で初めて関東学連選抜チームに選ばれたものの､当日は区間エントリーから漏れ補欠｡
昨年は予選会での順位もよく自身も手応えを感じていたが､選抜メンバーにすら選ばれなかった｡

一時は心が折れそうになったというが､同じく箱根出場を目指している斉藤隼人選手(東京学芸大学3年)が練習パートナーになったことで気持ちが変化｡
共通の目標を持つ斉藤との練習で､再び箱根への熱い思いが蘇った｡

｢子どもたちには勉強はもちろん､スポーツの素晴らしさも教えたい｡両立できることを自分が箱根を走ることで証明したい｣(同)
と意気込む依田｡
運命の区間エントリー発表は29日に迫っている｡

(2010年12月27日)

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