楽天･田中将大に星野監督は必要なし!? 指揮官の熱さに田中はウンザリ!?

球団史上最大の大型補強を行い､来季の巻き返しを誓う楽天｡
次々と大物選手を獲得している背景には豊富な資金力はもちろん､新たに就任した星野仙一監督の存在が大きいだろう｡

実際に複数球団で争奪戦となった松井稼頭央内野手には､
｢新しいチームで歴史をつくっていこう｣(日刊ゲンダイより)
と自ら電話で口説き落とし､岩村明憲内野手には､
｢おまえと野球がしたいんや｣(同)
と得意の熱い言葉で入団を決意させた｡

こんな"熱血"指揮官の下､選手達の目つきも変わってきているというが､エースとして期待されている田中将大投手は冷ややかな反応を示しているという｡
ある楽天関係者は､
｢田中が『熱い言葉とかよく分からない』と話していたのを聞いたことがあります｡『そういうのに響く人もいるんですね』とか『野村(名誉)監督は理論立てて説明したり分析したりと数字が明確だった｡ピッチングは気合とかやる気じゃあ､解決できないこともたくさんある』と言っていた｣(同)
と証言している｡

マウンド上では吠えたり､派手なガッツポーズを見せることで知られる田中｡
そのため星野監督の好みの熱い選手と思われがちだが､実際はかなりの理論派だ｡
球界屈指の理論派である日本ハム･ダルビッシュ有投手からボールの握りや投げるタイミングを学ぶなど､ピッチングに対する研究には余念がない｡

早くも微妙な温度差が生じている二人だが､田中は以前から星野監督をよく思っていなかったという｡
前出の球団関係者は､
｢星野監督と田中は､08年の北京五輪で一緒に日の丸を背負った｡が､登板した3試合は全て中継ぎ｡決勝トーナメントでは投げさせてもらえず､初戦のキューバ戦は敗戦処理だった｡『北京五輪のときだって､経験だといってあんな場面(敗戦処理)で投げさせられた｡世界の舞台は経験したけど､嫌な思い出しかない』とも漏らしていた｣(同)
と暴露｡
｢そもそもそういう因縁があるだけに､なおさら心配になるのです｣(同)
と監督とエースの関係を懸念した｡

先日行われた契約更改では､来季に向けて､
｢やはり一番上は狙っていきたい｡軽々しくは言えないけど､沢村賞であったり｣(デイリースポーツより)
と大きな目標を掲げた田中｡
若きエースには指揮官からの熱いゲキは必要ないようだ｡

(2010年12月31日)

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