日本S第5戦、巨人阿部が復活!! 日本一に王手
両チーム2勝2敗で迎えた日本シリーズ第5戦が、6日、西武ドームで行なわれた。
先発は、巨人が上原、西武が涌井。お互いエース同士の投げ合いが予想されていた。

しかし試合は序盤から動いた。
巨人先発の上原が初回から西武打線に打ち込まれ、3回までに2失点ながら得意のフォークを西武打線に狙い打ちされ、巨人ベンチは早々と交代を決断したのである。
巨人は2回、阿部のホームランにより1点を加える。その時の心境を阿部は試合後こうコメントしていた。
「バットの芯に当たったけど、ちょっとこすり気味だったのでダメかなと思った。
本当によく伸びてくれました。きょうは積極的に振っていこうとみんなで話していた。
涌井には初戦(1日)にいいピッチングをされているので早めに追いつきたかった」

西武先発の涌井の144キロストレートをバックスクリーンに飛ばした。
上原が一回に1点を先制されていただけに、貴重な一発となった。
10月10日の神宮球場で右肩を負傷して戦線離脱を余儀なくされていた阿部であったが、大一番でリハビリの成果を発揮し、チームに大きく貢献したのである。

とはいえまだ右肩は万全ではなく、キャッチャーとしてではなく、DHでの出場。
この日は打順も5番となり、原監督の期待に応えた阿部。

試合は7回、巨人がDHに入った阿部の同点安打、脇谷の勝ち越し2点三塁打など、一挙5連打で4点を奪い、7-3で西武に逆転勝ち。
対戦成績を3勝2敗として、日本一に王手をかけた。

舞台を再び東京ドームに移し、第6戦は8日行なわれる。
王手をかけた巨人が本拠地で優勝を決めるのか!?
見逃せない一戦となることは間違いない。
(2008年11月7日)
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