日本ハム・武田勝が5試合連続完封負け! 好投むなしくリーグ最多の5敗目
【横浜 2-0 日本ハム 横浜スタジアム】
日本ハムの武田勝投手が23日、交流戦の横浜戦に先発。
7回5安打2失点と好投したが、打線の援護なく5敗目を喫した。

先発した最近4試合は全てチームが完封負けしている武田勝。
しかし、この日も勝利の女神は微笑まなかった。

「与えられた仕事をするしかない」(デイリースポーツより)
とマウンドに上がった武田勝は、三回まで横浜打線を1安打に抑える好投。
持ち前の緩急を活かした投球で、付け入る隙を与えなかった。

だが雨脚が強まってきた四回、昨季まで日本ハムに在籍していた森本にスライダーをレフトスタンドに運ばれ失点。
ムードメーカーに打たれた一撃だっただけに、武田勝は、
「チーム全体の流れを悪くしてしまった」(同)
と悔やんだ。

その言葉通り、リーグ屈指の破壊力を誇る打線は横浜先発・ハミルトンの前に沈黙。
投手が代わった七、八回は得点圏に走者を進めたがあと一本が出ず、九回のチャンスも走塁ミスで潰してしまった。

これで武田勝は、防御率1.88ながらリーグワーストの5敗目。
5試合連続完封負けは、1956年7月の杉下茂の4試合戦連を抜いて史上初となる不名誉な記録となった。

この不可思議な現象に梨田監督は、
「本当に勝の時に点が取れないね・・・」(ニッカンスポーツより)
とため息。
打撃陣もうつむいたままバスへ乗り込んだ。

しかし、武田勝は記録について、
「どうせなら100年、200年抜かれない記録の方がいいですかね」(スポニチアネックスより)
と努めて明るくコメント。
「ここまできたら考えすぎも良くない。シーズンが終わるまで続くことはないと思う」(同)
と必死に前を向いた。

1ヶ月以上勝ち星から見放されている武田勝。
次回登板こそ、打線の奮起に期待したい。
(2011年5月24日)
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