楽天･田中将大が節目の通算50勝! 広島は完封負けで44イニング得点なし

【楽天 3-0 広島 Kスタ宮城】
楽天の田中将大投手が1日､交流戦の広島戦に先発｡
7回6安打無失点と好投し､プロ通算50勝目を挙げた｡

強い雨が降る悪条件の中､一､二回を無安打4三振と最高の滑り出しを見せた田中｡
三回には2死満塁のピンチを迎えたが､3番･井生を外角低めのスライダーで遊ゴロに打ち取り､無失点で切り抜けた｡

テンポの良い投球に乗せられたのか､ここ数試合元気のなかった打線も奮起｡
4番･山崎の2打席連続適時打などで､五回までに3点を奪った｡

田中は三回以降､三塁を踏ませない危なげない投球で今季4勝目｡
高卒5年目としては､2009年の西武･涌井以来10人目となる通算50勝を達成した｡

試合後に田中は､
｢味方にポンポンポンと点を取ってもらったので､楽に投げることができました｣(サンケイスポーツより)
と余裕の表情｡
通算50勝にも､
｢去年のうちにクリアしておかないといけない数字｡通過点です｣(同)
と浮かれる様子はなく､エースとしての風格を漂わせた｡

投打がかみ合った楽天は､この日敗れたロッテに代わって4位に浮上｡
巻き返しの6月へ､最高のスタートを切った｡

一方の広島は､球団ワーストタイとなる4試合連続完封負け｡
連続無失点記録も44イニングに伸び､セ･リーグ記録（1996年･ヤクルト､49イニング)の更新も見え始めた｡
野村監督は､
｢技術もあるけど､それよりも僕は精神面が大きいと思う｣(ニッカンスポーツより)
とコメント｡
湿りっぱなしの打線に渋い表情を浮かべていた｡

(2011年6月2日)

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