巨人・沢村拓一が5戦目で本拠地初勝利! 「七分ぐらいの力で投げた」
【巨人 10-1 西武 東京ドーム】
巨人のルーキー・沢村拓一投手が19日、交流戦の西武戦に先発。
7回5安打無失点の好投で、本拠地初勝利となる3勝目を挙げた。

初回から中島に中前打されるなど、決して本調子ではなかった沢村。
球速は140キロ中盤で、得意のスライダーも制球に苦しんだ。

しかし四回一死満塁のピンチでは、この日最速となる150キロをマークし、銀仁朗、牧田を連続三振。
悪いなりに要所を締める投球で、確かな成長を感じさせた。

ルーキーの力投に、前戦まで1試合平均2.74得点と貧打にあえいでいた打線も奮起。
小笠原が2安打3打点、阿部が3号2ラン、坂本が9号2ランと不調の3人が大暴れし、2試合連続の2ケタ安打、今季初の2ケタ得点をマークした。

19日ぶりの白星を挙げた沢村は、
「直球も良くなかったし、変化球も引っかけたり抜けたり・・・。前回バランスが悪かったので、きょうは序盤から力まず打者を打ち取るのが仕事だと思って投げました」(サンケイスポーツより)
とコメント。
登板5戦目での本拠地初白星については、
「ものすごく幸せです」(同)
と声を上ずらせ、4万5522人の大観衆から温かい拍手を受けた。

西武先発・牧田とのルーキー対決を制した沢村について、原監督は、
「160キロ出れば勝てるのかい?立ち向かって倒したのが良かった」(スポニチアネックスより)
と評価。
川口投手総合コーチも、
「本人は七分ぐらいの力で投げたって言ってたよ。調子が悪いからこそああいう投球ができた。あとはシーズンを乗り切って一生に1度の賞(新人王)を獲ってもらえれば」(同)
と大きな期待を寄せた。

パ・リーグの強打者との対戦で、さらなる成長を遂げた沢村。
24日より再開するリーグ戦では、チーム浮上のキーマンとなりそうだ。
(2011年6月20日)
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