阪神､能見篤史の快投&V打で今季初4連勝! 首位とのゲーム差はついに｢4｣!

【中日 0-1 阪神ナゴヤドーム】
リーグ2位の阪神は9日､中日に1-0と競り勝ち､今季初の4連勝｡
先発･能見篤史は8回1安打無失点と完璧な投球を見せ､今季6勝目を挙げた｡

まさに能見の一人舞台だった｡
初回から直球の威力､変化球の切れともに抜群｡
7回まで中日打線を無安打に抑え込んだ｡

球場の誰もが記録を意識し始めた八回､先頭の平田が放った力の無い飛球は左前にポトリ｡
2004年の井川以来､球団史上10人目の快挙は幻に終わったが､能見は表情ひとつ変えずに後続を打ち取った｡

九回こそ守護神･藤川にマウンドを譲ったが､自己最多の13奪三振で8回1安打無失点｡
二回に自らの適時打で挙げた1点を守りきった｡

試合後､偉業を逃したことについて聞かれた能見は､
｢自分のことなんてどうでもいい｡(記録に)全く興味なかった｣(デイリースポーツより)
と即答｡
｢勝ったのが一番です｣(サンケイスポーツより)
とチームの勝利に笑顔見せた｡

チームは84試合目にして初の4連勝｡
この日敗れた首位･ヤクルトとのゲーム差を｢4｣に縮め､能見は､
｢こういう試合を取っていければ､つながっていく｡勝負は8､9月｡しっかり勝てば(先が)見えてくる｣(同)
と力を込めた｡
エースが目指すのは､個人記録ではなく､チームの優勝ただ一つだ｡

(2011年8月10日)

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