中日･チェン､巨人相手に八回1死まで完全投球! わずか96球で今季初完封!

【中日 1-0 巨人ナゴヤドーム】
中日のチェン投手が17日､巨人戦に先発し､八回1死まで1人の走者も許さない完璧な投球を披露｡
堂々の2安打完封で今季5勝目を挙げた｡

試合前､森ヘッドコーチに､
｢完全試合をしてこい｣(スポニチアネックスより)
と送り出されたというチェン｡
｢そんなことを言われたのは初めて｡意識すると弱いんで｣(同)
と苦笑いを浮かべたが､初回から150キロに迫る直球を連発するなど気合十分｡
100キロ前後のカーブも効果的に決まり､好調の巨人打線を完璧に抑え込んだ｡

完全試合も見えてきた八回1死､小笠原に中前打を許したが､チェンは慌てない｡
続く大村をバント失敗の併殺に打ち取り､大きなガッツポーズを見せた｡

完封目前の九回には2死三塁のピンチを迎え､落合監督から交代を打診されたものの続投を志願｡
渾身の力を込めた直球で､坂本を二飛に仕留めた｡

終わってみれば､今季両リーグ最少となる96球での完封劇｡
大記録達成とはならなかったが､チェンは､
｢状態が決していいとは思わないけど､前よりはテンポが良くなったかな｡とにかくチームが勝って良かった｣(デイリースポーツより)
と何よりもチームの勝利を喜んだ｡

キャンプで左足を痛めたこともあり､シーズン序盤は苦しい投球が続いてたチェン｡
しかし､8月は3試合で計25回1/3を1失点と安定感抜群｡
左腕エースの復活は､5位に低迷するチームを勢い付けそうだ｡

(2011年8月18日)

その他のBASEBALLニュース