中日浮上のキーマンは激安助っ人･ソト! 夢は母国にマイホーム!

11日の阪神戦で､助っ人投手としては球団新記録となる先発4連勝を飾った中日･ソト投手｡
聞きなれない名前だが､ここまで16試合に登板し､4勝0敗､防御率0.62と安定感抜群｡
いまひとつ調子に乗り切れない中日投手陣の中で､唯一期待以上の活躍を見せている｡

ベネズエラ出身のソトは､1999年にヒューストン･アストロズと契約を結び､ドミニカ共和国等の育成リーグでプレー｡
しかし､メジャーで活躍することはなく､2007年にアストロズを退団｡
その後､一度はベネズエラに戻ったが､活躍の場を求めて2009年から2年間はイタリアでプレーした｡
月給20万円と決して待遇はよくなかったが､2010年は13勝1敗､防御率0.92と驚異的な成績をマーク｡
同オフに参加したベネズエラウインターリーグで中日の目に留まり､春季キャンプでテスト入団を果たした｡

｢ベネズエラに家を買いたい｣(日刊ゲンダイより)
と夢を語るソトの今季年俸はわずか7万ドル(約560万円)｡
目下の目標は､残りのシーズンを一軍で過ごし､一軍最低保障年俸の1500万円を手にすることだ｡

中日でブルペン捕手兼通訳を務めるルイス氏は､ソトにこうエールを送っている｡

｢毎回､ヒーローインタビューが大変(苦笑い)｡でも､ソトにはもっともっとがんばってほしい｡
日本ではベネズエラ出身のラミレス(巨人)､カブレラ(ソフトバンク)もいる｡昔はペタジーニが大活躍した｡
ソトは彼らのこともよく知っているし､彼らのように日本で大活躍してほしい｣(同)

日本には妻と娘の3人でやってきたソト｡
様々な国でプレーしてきた経験を持つだけに､
｢それぞれの国の生活､文化を学んで慣れることが大事｣(同)
と異国で活躍する秘訣も心得ている｡

シーズン3分の2を消化し､いよいよペナント争いが激しくなってきたプロ野球｡
ソトはチーム浮上のキーマンとして存在感を示し､マイホームの夢を叶えることはできるだろうか｡

(2011年8月21日)

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