メジャー555発のマニー・ラミレス、妻への暴行で日本球界移籍が白紙に!?
米大リーグ・レッドソックスやインディアンスなどで活躍し、今季途中に引退したマニー・ラミレスが12日(日本時間13日)、ジュリアナ夫人への暴行容疑で逮捕された。
本人は容疑を否認しているが、かつての人気選手の逮捕はファンに大きな衝撃を与えている。

ドミニカ共和国出身のラミレスは、1991年にドラフト1位(全米13位)でインディアンスに入団。
1994年からメジャーに定着し、1999年には165打点で打点王を獲得するなど、驚異的な勝負強さで打点を量産した。
2001年にレッドソックスへ移籍すると、2004年には本塁打王のタイトルを獲得し、チームの地区優勝に大きく貢献。
ワールドシリーズでも打率4割以上と打ちまくり、チーム86年ぶりの世界一とともにシリーズMVPに選出された。

勝負強い打撃と明るい性格でファンに愛されていたラミレス。
しかしその一方で、奔放な立ち居振る舞いでも有名だった。

ドジャース在籍時の2009年、ドーピング違反で50試合の出場停止処分に。
レイズに所属した今年4月にも、薬物規定違反が判明。
100試合の出場停止処分を受けずに現役を引退していた。

あっさりと引退したように見えるラミレスだが、現役続行への想いは強い。
なんと、かつてレッドソックスで一緒にプレーした松坂大輔、岡島秀樹を頼り、日本球界でのプレーを考えていたという。

レッドソックス在籍時、
「現役の最後は日本でプレーしてみたい」(日刊ゲンダイより)
と話すなど、大の親日家で知られるラミレス。
日本人投手の2人とは家族ぐるみの付き合いで、夫人同士も親交が深かったという。

そんなラミレスは引退後、
「家や通訳を用意してくれれば1億円でもいい」(同)
と大好きな日本でのプレーを熱望。
ジュリアナ夫人も松坂、岡島の夫人に、
「夫が日本でのプレーを考えているけど、どこかない?」(同)
と相談を持ちかけたという。

禁止薬物の使用がネックにはなるが、契約時のドーピング検査で陰性であれば、日本の球団にとって獲得に支障はない。
メジャー通算555発という実績はもちろん、興行面でもラミレス獲得に動く球団はあったかもしれない。

しかし、そんな矢先の暴力事件。
すでに2500ドル(約19万円)の保釈金を払って釈放されたというが、日本球界入りが一気に遠のいてしまったのは言うまでもないだろう。
(2011年9月24日)
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