元格闘家・古木の球界復帰にカメラが密着! いまやトライアウトはテレビ局の「ロケ場所化」
今月5日、QVCマリンフィールドで第2回12球団合同トライアウトが行われた。
59人が参加した第1回とは打って変わって、この日の参加者はわずか27人。
スタンドで見守る球団関係者も少なく、再契約を目指す選手たちの熱気とは裏腹に、やや寂しいトライアウトとなった。

そんな中、常にテレビカメラの密着を受けていたのが元オリックスの古木克明だ。
1998年、豊田大谷高等学校からドラフト1位で横浜へ入団した古木は、2003年に22本塁打を放つなど左の長距離砲として活躍。
しかし、その後は思うような活躍ができず、2008年オフにオリックスへトレードで移籍し、翌年現役を引退した。

引退後は関係者からの誘いなどもあり格闘家へ転身。
昨年の大晦日には「Dynamite!!」にも出場したが、今年に入って「プロ野球に未練がある」とし、球界復帰を目指して練習を重ねてきた。

そんな異色の経歴を持つ古木に注目したのは、球団関係者ではなく某テレビ局だ。
トライアウト当日、このテレビ局はドキュンタリー番組を制作するため、早朝の球場入りから古木に密着。
スポーツ紙などの記者を近付けないよう、常にスタッフを張り付かせていたほどで、一部からは、
「これでは一部テレビ局によるトライアウトの私物化だ」(日刊ゲンダイより)
という声も上がったという。

ただ、トライアウト参加者にテレビ局が密着することは今に始まったことではない。
あるマスコミ関係者はテレビ局側の意見をこう代弁する。

「プロ野球の戦力外、つまりはクビになった選手を扱う番組は視聴率がいいのです。
こう言っては何ですが、華やかな世界にいた人たちの不幸を茶の間で見るのは、上から目線というか、それなりに気分がいいのでしょう。
だからテレビ局も力を入れて取材する。ここ数年は注目度の高い一部選手を囲い込み、ドキュメンタリー番組を作ることに主眼を置いているのです」(同)

以前から、「戦力外選手の救済の場」という本来の目的が形骸化しているとの指摘があるトライアウト。
今回はついにテレビ局の「ロケ場所」にまで成り下がってしまったようだ。

この日、視察に訪れていたパ・リーグ球団の某スカウトも、
「今回のトライアウトは2回目だし、すでに選手の評価は出ている。(見るのは)形だけだよ」(同)
とコメント。
古木はこの日、二塁打1本を含む3安打を放ったが、この活躍に喜んでいるのはテレビ局だけなのかもしれいない。
(2011年12月10日)
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