楽天･内村とDeNA･藤田がトレード! DeNA･高田GM｢藤田は正直出したくない…｣

楽天･内村賢介内野手とDeNA･藤田一也内野手の交換トレードが成立し､24日に両球団から発表された｡

内村は2007年､独立リーグ･石川ミリオンスターズから育成ドラフト1位で楽天に入団｡
2008年7月に支配下選手として登録されると､1年目から47試合に出場｡
50メートル5秒7の快足を武器に､昨季は二塁のレギュラーに定着し､123試合に出場して打率.271､1本塁打､30打点､31盗塁の好成績を残した｡
今季は背番号を6に変更し､さらなる飛躍が期待されたが､開幕から極度の打撃不振で打率は1割台に低迷｡
若手の枡田､銀次が急成長したこともあり､5月ごろからは守備固めや代走での出場が主になっていた｡

一方の藤田は2004年､近畿大学からドラフト4位で横浜(現DeNA)に入団｡
チーム内でもトップクラスの守備力と､二塁･遊撃･三塁と複数ポジションを守れる器用さで出場機会を増やし､2009年には自己最多となる120試合に出場｡
課題だった打撃もここ2年は規定打席不足ながら3割以上をマークしており､今季もここまで二塁･遊撃･三塁で35試合に先発出場していた｡

楽天は急成長した枡田､銀次の出場機会が増えているものの､ともに守備に不安があり､チーム失策はリーグワーストの44｡
そのため､複数のポジションをこなせる守備力の高い内野手を求めていた｡

DeNAは今季､機動力野球をテーマに掲げたが､チーム盗塁数はリーグ4位の25｡
DeNA･高田GMは今回のトレードについて､
｢藤田選手は正直出したくない非常にいい選手｣(スポーツ報知より)
とした上で､内村に対し､
｢機動力野球を体現できる選手｣(同)
と大きな期待を寄せたている｡

突然の発表に内村は､
｢プロ入りから慣れ親しんだ仙台を離れることは寂しいです｡東北のファンの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです｣(同)
とコメント｡
藤田は､
｢新天地で活躍することが今までお世話になったベイスターズに対する恩返しになると思っています｣(同)
と意気込みを語っている｡

なお､両選手は早ければ26日からチームに合流するという｡

(2012年6月25日)

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