黒田が4年ぶり完封でメジャー通算50勝達成! ｢浸っている余裕はない｣

【ヤンキース 6-0 ブルージェイズヤンキースタジアム(七回表終了降雨コールド)】

米大リーグ･ヤンキースの黒田博樹投手が18日､本拠地でのブルージェイズ戦に先発｡
7回を投げ4安打無失点の好投で今季9勝目を挙げ､メジャー通算50勝を達成した｡

初回から4点の援護をもらった黒田は､内角を強気に攻める投球でブルージェイズ打線を圧倒｡
5回､先頭･アレンシビアに二塁打を許したものの､下位打線をきっちり抑えて無失点｡
7回には安打と死球で1死一､二塁のピンチを迎えたが､8番･デービスを三ゴロ､9番･ビスケルを二飛に仕留めた｡

ここで雨が強くなり､試合は約1時間中断した後コールドゲームに｡
メジャー通算50勝を達成するとともに､メジャー1年目の2008年7月7日以来4年ぶりとなる完封勝利も転がり込んできた｡

試合後､黒田は自身の投球を振り返り､
｢アグレッシブにどんどん攻めていく気持ちで投げた｡早い回に点を取ってもらって､右打者､左打者のインサイドを突けた｣(ニッカンスポーツより)
と納得の表情｡
メジャー通算50勝については､
｢50勝することを目標に来たわけじゃないが､1つでも多く勝てるのはいいこと｣(同)
と話した｡

日本人投手のメジャー通算50勝は､野茂英雄(123勝)､大家友和(51勝)に次いで3人目｡
ただ､50試合以上に先発した投手で防御率3点台をマークしているのは黒田ただ1人｡
打線の援護に恵まれず､勝ち星を逃すことも多かったが､
｢生まれ持ったもの｣(時事ドットコムより)
と淡々と話し､
｢(通算50勝に)浸っている余裕はない｡51勝目を目指して頑張るだけ｣(同)
と早くも次回登板を見据えた｡

今年2月に37歳を迎えたが､年々成績を伸ばしている黒田｡
50勝はあくまでも通過点でしかない｡

(2012年7月19日)

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