あわや完全試合!! エース涌井の好投で西武CS突破! 4年ぶり日本一目指す
たとえ調子の上がらない時期が続いても、ここぞという試合で最高のパフォーマンスを見せる。それが“真のエース”というものだろう。

パ・リーグクライマックスシリーズ第2ステージ第5戦。西武が通算3勝2敗と日本シリーズに大手を懸けたこの一戦は、大記録達成の期待が高まる圧巻の試合展開だった。

西武の先発は涌井秀章投手(22)。22歳という若さでありながらチームの絶対的エースとして君臨する男だ。
この日の涌井は初回から飛ばしていた。
試合結果を大きく左右する立ち上がりも見事な制球で打者を圧倒。日本ハム打線も全くタイミングが合わず得点圏に走者を出すどころか安打すら放つことができなかった。

この涌井の好投は西武打撃陣の緊張感をほぐしてくれた。
まずは二回、6番後藤がソロ本塁打を放ち西武が先制。その後も涌井の好投に応えるべく奮起した打撃陣は、終わってみれば9点を勝ち取る大爆発となった。

そうなるとあとは涌井次第。だが、そんな心配など一切必要なかった。
三振と凡退の山を築き、気が付けば六回終わってパーフェクト投球。球場に詰め掛けた西武ファンの誰もが“涌井の完全試合で西武が日本シリーズ進出決定”というシナリオを思い浮かべただろう。

しかし試合はそううまくいかない。直後の七回、二死まで完全試合のペースでやってきたものの、続く打者・稲葉に左前打を放たれ完全試合の夢は途切れた。

それでも涌井は動揺を見せることなく後続の打者を打ちとり無失点。
その後も球威が衰えることもなく九回を迎えた。

西武ベンチではスタッフや控え選手が最前列に並び運命の瞬間を待った。
初回から飛ばしているにも関わらず疲れを全く見せない涌井は、最後の闘志を振り絞り、今季自己最速の148キロの直球を連発。
そして最後の打者も全力直球で仕留め、めったに笑顔を見せない涌井がこの試合初めて笑顔を見せ、小さくガッツポーズをしてみせた。

その瞬間西武ドームは歓喜の声に包まれると同時に、西武ベンチから涌井のもとへ選手・スタッフらが走り寄った。
そしてその輪の中に遅れてやってきた渡辺監督が今季2度目となる胴上げで埼玉の空に舞った。

この日の好投に対し、試合後のインタビューで涌井は
「シーズンでしっかりした仕事ができなかったけど、今季一番のピッチングができたと思います。完全試合はあとにとっておきますよ」
と笑顔で語った。

涌井が“シーズンでしっかりした仕事ができなかった”というのにはわけがある。
昨季は最多勝の17勝を達成したが、今季は10勝11敗と黒星がかさんでしまった。チームの主力としては確かにいまひとつな成績だ。
それでも西武が優勝できたのは、“落としてはいけない試合”をいかに攻略したかにある。

そんなシーズンを象徴するかのように、涌井はクライマックスシリーズ第2ステージだけで2勝。やはり落としてはいけない試合で勝てる“エース”がいるチームは強いのだ。

こうして、Bクラス転落の屈辱からはい上がった西武が日本シリーズ進出を果たし、エースを中心に4年ぶりの日本一奪回を目指す。
(2008年10月23日)
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