松井稼WBC出場! アストロズ全面協力で原監督“ホッ”

出場辞退者が相次ぎ難航している、来春開催の第2回ワールドベースボールクラシック(以降WBC)の日本代表選考問題。

つい先日、ヤンキース松井“出場不可”報告を受けた原辰徳代表監督(50)は、なかなか見通しの立たない日本人メジャーリーガーの選考に頭を抱えていた。

しかし、そんな原監督に願ってもない朗報が8日(日本時間の9日)に飛び込んできた。
当初出場不可とされていたアストロズ・松井稼頭央内野手(33)が出場可能である意志を伝えてきたのである。

元々本人はWBCへの参加を望んでいたものの、WBCの新規定により今季故障者リスト(以降DL)に合計45日以上入った選手の出場には所属球団の許可が必要だった為、レギュラーとして定着している松井稼をチームが貸し出さないとされていたのだ。

ところが、ウインターミーティングに出席したアストロズを指揮するセシル・クーパー監督(58)が同会合にて、
「(WBCに)出てもらって構わない。彼は来季もうち(アストロズ)の“1番・二塁”のレギュラー。WBCのためにチームを離れてもまったく問題はない。他の選手も出場するしね」
と予想外の全面協力を表明したのである。

DLに入った場合はオフにしっかり体作りを行って来季に備えてくれというのが王道なだけに、今回のこの対応は異例。
これも松井稼を絶対的に信頼しているからこそできる行動なのかもしれない。

俊足を持つスイッチ打者で、守備の面でも優れており二塁と遊撃を守れる松井稼なだけに、
代表入りが実現すれば先発オーダーを組む上で、戦術の選択肢が増えることは間違いない。

北京五輪では事前調整が全くできず散々な結果となっただけに今回はなんとしても結果を残さなければならない第2回WBC。

松井稼の参加表明に刺激され、回答保留となっている選手たちも是非代表参加の意志を固めて欲しいものだ。

(2008年12月10日)

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