ヤクルト･高木で連敗9止める

チームの10連敗阻止へ。今季2度目の先発となった高木が、粘りの投球をみせた。

一回に3安打で2点を失ったが、二回以降は立ち直った。

五回二死満塁のピンチは、佐伯を内角低め121キロのフォークで二ゴロに。

ピンチをしのぐと、マウンドで右手をギュッと握った。

4年目右腕には、どうしても勝ちたい理由があった。くしくもこの日は、26歳の誕生日。

10日の広島戦（神宮）では7回無失点。

勝ち投手の権利を持ちながら、救援陣が打ち込まれてプロ初勝利を逃した。

それだけに

「前回のピッチングは忘れて、一球一球に集中したい」

前半戦に出番がなく、今季限りのクビさえ覚悟した26歳は、最高の誕生日にしようと意気込んでいた。

負ければ73年5月以来、36年ぶりの10連敗。

13カード連続の負け越しが決まる一戦。

試合前、高田監督は

「（チーム状態は）泥沼ですよ。底なし沼かな。底があればいいんだけど」

と苦笑いしていたが、この日は打線が奮起した。

0-2で迎えた五回二死二塁から、福地が左前適時打。

さらに二死二塁から、続く川島慶が右前適時打を放って同点に追いつくと、六回一死一、三塁から代打･デントナが逆転犠飛を放った。

クライマックスシリーズ進出はまだまだあきらめない。

高田ヤクルトが底力をみせた。

(2009年9月17日)

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