スーパー陸上男子やり投げ･村上が銀メダル

スーパー陸上は23日、川崎市の等々力陸上競技場で男女計14種目があった。

男子やり投げでは、世界選手権ベルリン大会で銅メダルを獲得した村上幸史（スズキ）が自身国内最高となる82メートル41で2位に入った。

優勝は北京五輪5位で82メートル60を記録したテーム･ウィルッカラ（フィンランド）だった。

メダリストとして担うことになった重圧に負けず、村上は結果を出した。

3投目に自己3番目、国内では自己最高の82メートル41をマーク。

小さく右手を上げ、ほっとした笑顔が、会場のビジョンに映し出された。

上空は風が舞い、やり投げに最適な弱い向かい風ではなかった。

「ベルリン（世界選手権）よりプレッシャーがあった」

と語った村上だが、風の影響を最小限に抑えた低い投てきで冷静に対処し、ノルマの80メートル越えを実現したのはさすがだった。

この日、村上が最も成長を実感したのは、3投目ではなく、80メートル21を出した最終の6投目だった。

やりの先が浮いて、風の抵抗をまともに受けた「失敗投てき」で80メートルをクリアしたからだ。

「（やりの先が）真っすぐに伸びていたら……」

と目標の85メートル台へ手応えをつかんだようだ。

1日に2度の80メートル越えは自身初。

地力は確実にアップしている。

村上は確実に世界の強豪に入る実力を身に着けている。

(2009年9月24日)

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